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遠浅

とおあさ
形容動詞名詞
1
標準
shoal
文例 · 用例
遠浅の浜べで潮の引いた時、砂の上にきれいなさざ波のような模様が現われる事があります。
寺田寅彦 夏の小半日 青空文庫
されば大川の水のおのづからに土砂を流出するもの、極めて自然の状態をなして遠浅の海底を形づくるが中に、佃島の東の本澪の遠く南品川の沖に達すると、佃島西の上総澪の月島下流に至るとの二線がやゝ深き水路をなすあるのみ、岩礁の伏在するもなく、特別の潮路の去来するもなし。
幸田露伴 水の東京 青空文庫
けだし東京前面の海の遠浅なるは、隅田川中川及び江戸川の流出する土砂の自然に堆積せるがためなれば、その砂洲の意外に広大にして、前に挙げたる二条の澪の外に大船巨艦を往来せしめがたきの観あるも怪むに足らずと言ふべし。
幸田露伴 水の東京 青空文庫
沖はよく和ぎて漣の皺もなく島山の黒き影に囲まれてその寂なるは深山の湖水かとも思わるるばかり、足もとまで月影澄み遠浅の砂白く水底に光れり。
国木田独歩 置土産 青空文庫
実際この浜には乾いた枯蘆しかなく、水は遠浅の内海ですが、しかし沖のかたに潮満ち寄せる日中の白帆の群が介殻を立て並べたように鋭く閃めき、潮先の泡に向って飜り落ちてはまた煽ぎ上る鴎の光って入乱れる影が、ふと眼に入ると、どういうものか私は堪らなくなりました。
岡本かの子 扉の彼方へ 青空文庫
そして暫くの間、浜辺に近い遠浅の春のようにあたたかい陽がのろりのろり淀んだ海面に練られている穏かな平凡の中に、万事を忘れるようにしました。
岡本かの子 扉の彼方へ 青空文庫
衝と立つ時、遠浅の青畳、真中とも思うのに、錦の帯の結目が颯と落ちて、夢のような秋草に、濡れた銀の、蒼い露が、雫のように散ったんです。
泉鏡花 浮舟 青空文庫
碧水金砂、昼の趣とは違って、霊山ヶ|崎の突端と小坪の浜でおしまわした遠浅は、暗黒の色を帯び、伊豆の七島も見ゆるという蒼海原は、ささ濁に濁って、果なくおっかぶさったように堆い水面は、おなじ色に空に連って居る。
泉鏡花 星あかり 青空文庫
作例 · 標準
このビーチは遠浅なので、子供でも安心して遊べる。
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遠浅の海辺で貝殻を拾った。
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干潮時には広大な遠浅の干潟が現れる。
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