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評釈

ひょうしゃく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
1
標準
commentary
文例 · 用例
著者としても、さらに蛇足を加える余地がないので、単に蕪村との比較を主とし、かつその句に自己の主観的評釈を附した。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
以下その俳句について、個々の評釈を述べると共に、この事実を詳しく説いて見たいと思う。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
この事は、彼の孤独な伝記に照して見ても肯けるし、前に評釈した「白梅や誰が昔より垣の外」や「妹が垣根|三味線草の花咲きぬ」やを見ても、一層|明瞭に理解され得るところであろう。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
例えば前に評釈した句、白梅や誰が昔より垣の外白梅に明る夜ばかりとなりにけり などの句も、白という色の特殊なイメージが主題になって、これが梅の花に聯結されているのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
前に評釈した夏の句「柚の花やゆかしき母屋の乾隅」と、本質において共通したノスタルジアであり、蕪村俳句の特色する詩境である。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
画面の視野が広く、パノラマ風であり、前に評釈した夏の句「鮒鮓や彦根の城に雲かかる」などと同じく、蕪村特有の詩情である。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
前に評釈した「飛弾山の質屋閉しぬ夜半の冬」と同想であり、荒寥とした寂しさの中に、或る人恋しさの郷愁を感じさせる俳句である。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
前に夏の部で評釈した句「五月雨や御豆の小家の寝醒めがち」も、どこか色っぽい人情を帯びてはいるが、詩情の本質においてやはりこれらの句と共通している。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫