自然木
しぜんぼく
名詞
標準
naturally growing tree
文例 · 用例
母屋の廂から葉の厚い葡萄棚を冠った通路を一筋隔てて、自然木に彫刻をした柱などで凝った風に建てられた湯殿は、先代からの遺物として、かなり古めかしいものであった。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
金次は仰山に自然木の杖を構え、無事に飽倦める腕を鳴して、「野郎め、飛んだことをしやがった。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
杖は※状の自然木なるが、その曲りたる処に鼻を凭たせつ、手は後様に骨盤の辺に組み合せて、所作なき時は立ちながら憩いぬ。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
君は曠原の自然木、彼は幾何学式庭園の竹、君は逞ましい蛮人、而して彼は比歇的利性の文明人。
— 愛の詩集のはじめに 『愛の詩集』 青空文庫
) とちょっと翳した、火入れは欠けて燻ぶったのに、自然木を抉抜の煙草盆。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
穴倉と称しても、石器時代の土穽の趣きとは類を異にして、ある庫の奥は十畳の畳を敷いた広さを持ち、天井や壁も自然木で頑丈に組まれ、囲炉裡もあり、炊事場も備はり、主に従業員の合宿所に使用されたものであつた。
— 牧野信一 『冬物語』 青空文庫
寝台も椅子も卓子も自然木を組合せた態の石造りに似て、使用者の凡ゆる感情をも甘えさせはしなかつた。
— 牧野信一 『幽霊の出る宮殿』 青空文庫
柱だけが一抱へもある程の自然木で組まれて、開け閉ての出来る戸といふものを持たなかつた。
— 牧野信一 『沼辺より』 青空文庫
作例 · 標準
この庭園には、手入れされた植木だけでなく、自然木も多く見られる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
力強く根を張った自然木は、長い年月を経てその姿を現す。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
公園の景観を損なわないよう、伐採される自然木は最小限に抑えられている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite