擦り付ける
こすりつける異読 すりつける
動詞-一段動詞-他動詞多音語
標準
to press against
文例 · 用例
教壇に立ツても、調子こそ細いが、白墨の粉だらけになツた手を上衣に擦り付けるやら、時間の過ぎたのも管はずに夢中で饒舌ツてゐるやら、講義は隨分熱心な方であるが、其の割には學生は受ぬ。
— 三島霜川 『解剖室』 青空文庫
暫時其処の暖炉にあたつて、濡れた足袋を赤くなつて燃えて居る暖炉に自暴に擦り付けると、シユッシユッと厭な音がして、変な臭気が鼻を撲つ。
— 石川啄木 『病院の窓』 青空文庫
皆焼いてるんだよ」「嘘だい嘘だい」 足をばたばたやりながら擦り付ける頬を打とうとする、その手を取ってお鶴はチュッと音をさせて唇に吸う。
— 水上滝太郎 『山の手の子』 青空文庫
そうして二分間ほどして魂魄の脱けたものゝように、小震いをさせながら、揺々と、半分眼を瞑った顔を上げて、それを此方に向けて、頬を擦り付けるようにして、他の口の近くまで自分の口を、自然に寄せて来た。
— 近松秋江 『別れたる妻に送る手紙』 青空文庫
コロポックルを撒くために、故意と道のない灌木の茂みを、バリバリとこいで行くイレンカトムの踵に、鼻を擦り付けるよう頭を下げた黒がトボトボと後から蹤いて行った。
— 宮本百合子 『風に乗って来るコロポックル』 青空文庫
女は、その大学生の怒った肩に、おのれの丸いやわらかな肩をこすりつけるようにしながら男の後を追った。
— 太宰治 『あさましきもの』 青空文庫
時代をつけると言ってしょっちゅう頬や鼻へこすりつけるので脂が滲透して鼈甲色になっていた。
— 寺田寅彦 『夏目漱石先生の追憶』 青空文庫
たった一人、ウイスキーに酔った一人の青年が、言葉の響を娘にこすりつけるようにして、南洋特産と噂のある媚薬の話をしかけた。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
作例 · 標準
甘えん坊の猫が、私の足元に体を擦り付けるようにして喉を鳴らしている。
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子供が泣きながら、汚れた顔を母親の服に擦り付けるようにしてしがみついた。
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彼は悔しそうに、拳を壁に擦り付けるようにして立ち尽くしていた。
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標準
to rub (something) onto
作例 · 標準
虫に刺された場所に、かゆみ止めの薬を指で薄く擦り付ける。
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パンにニンニクの断面を擦り付けると、香ばしい風味がついて美味しくなる。
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彼女は手のひらにクリームを広げ、カサついた肘に優しく擦り付けるように塗った。
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標準
to strike (a match)
作例 · 標準
停電で真っ暗な中、震える手でマッチを箱の側面に擦り付けると、小さな火が灯った。
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彼は慣れた手つきでマッチを擦り付けると、パイプにゆっくりと火をつけた。
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湿気てしまったのか、何度マッチを擦り付けても火がつかなくて困った。
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