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渓声

けいせい
名詞
1
標準
sound of a valley stream
文例 · 用例
かぶと屋――かう言つて尋ねて街道筋の或る古い旅舎まで私達は行つたが、「別荘の方へ」と言はれて、宿の提灯に案内されて、雨後の泥濘の路を渓声の高い方へと私達はたどつて行つた。
田山花袋 耶馬渓の一夜 青空文庫
軌道が出来たので、その停車場の近くに新しい旅舎をつくつたが、それが丁度山陽の擲筆松といふあたりの渓潭に近いので、さゝやかな静かな渓声が終夜私の枕に近く聞えた。
田山花袋 耶馬渓の一夜 青空文庫
そしてその渓声は、耶馬渓の特徴を成してゐるので、決して日光あたりで聞くあの凄じい怒号でもなく、また塩原あたりで耳にするあの潺渓でもなく、また上高地あたりで聞くあの嗚咽でもなかつた。
田山花袋 耶馬渓の一夜 青空文庫
それは静かに囁くやうな渓声であつた。
田山花袋 耶馬渓の一夜 青空文庫
勿論、それはさう大してすぐれた渓流でもなく、岩石などにもさう大してめづらしいものもなかつたけれども、それでも一日沿つて跟いて来た渓声だと思ふと何となくなつかしかつた。
田山録弥 水源を思ふ 青空文庫
惟聽青龍長廣舌  惟だ聴く青竜の長広舌、滿山松籟和溪聲  満山の松籟渓声に和す。
河上肇 閉戸閑詠 青空文庫
山雨常に来るかと疑う渓声の裡。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
斯くて四里を歩んで、午後の一時|渓声響く処に鼠色の天幕が見えた。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
作例 · 標準
山奥で聞く渓声は、心を癒してくれる。
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夜の静けさの中、遠くから渓声が聞こえてきた。
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日本の伝統的な庭園には、渓声を取り入れたものが多い。
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