纏いつく
まといつく
動詞-五段-カ行動詞-自動詞
標準
to entwine
文例 · 用例
僕の推測では、彼が学校を出るまでとかくの決答を延ばしたのは、そのうちに千代子の縁談が、自分よりは適当な候補者の上に纏いつくに違ないと勘定して、直接に母を失望させる代りに、周囲の事情が母の意思を翻えさせるため自然と彼女に圧迫を加えて来るのを待つ一種の逃避手段に過ぎないと思われた。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
彼の延びた髪はさか立って、一吹風が吹き払う毎に、顔中に乱れかかり着物の裾はバタバタとあおられながら足に纏いつく。
— 宮本百合子 『貧しき人々の群』 青空文庫
部屋中がグルグル廻転し、耳のそばで馬鹿|囃がチャンチャン囃し立てている中で、何かうるさく、彼女の頸に纏いつくものがあった。
— 江戸川乱歩 『江川蘭子』 青空文庫
その音はかくも無性な激しい怒りとまといつく怖れのもつれあがるのをぶち切ったのだ。
— 断片 『小さき良心』 青空文庫
断然殺してしまわねば死ぬまでまといつくような蛇にも思われる。
— 断片 『小さき良心』 青空文庫
こぬか雨ふるがごとくに、こまごまといつくしみてむ春さきの我の思を。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
こぬか雨ふるがごとくに、こまごまといつくしみてむ、春さきの我の思を。
— ――長歌体詩篇二十一―― 『観想の時』 青空文庫
空気が濃く重くドロリと液体化して、生温い糊のようにねばねばと皮膚にまといつく。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
作例 · 標準
子供は母親のスカートにまといついて離れようとしなかった。
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蔦(つた)の葉が古い壁にまといつき、建物を覆っていた。
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この香りは、一度嗅ぐと肌にまといつくように残る。
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