纏
まとい
名詞頻度ランク #26693 · 青空 484 例
標準
battle standard decorated with hanging strips of paper or leather
文例 · 用例
焼津 八月十八日小泉八雲 この情緒纏綿たる手紙は、新婚当時の手紙ではない。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
寧ろこれは、此の詩観が大体の結着をみた当時、即ち今より十三年ばかり前に書けばよかつたのであるが、当時は青春で一杯であつて、論文を纏めるなぞといふ気持には不向きであつた。
— 中原中也 『我が詩観』 青空文庫
なにしろ貴兄が特異で在ることと、僕が論文を纏める才にひどく乏しい上に論文の大体の相手を持たないために随分変なものかも知れないが、単なる好意で書いたものでも単なる悪意で書いたものでもないのだから、 読んだら返事を願ひます。
— 中原中也 『高橋新吉論』 青空文庫
春雨や人住んで煙壁を洩る 蔦かずらの纏う廃屋の中から、壁を伝って煙が洩れてる。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
やがて凜とした甲聲『殺せ、殺せ、妾を殺して……こ……この人に罪は無い、みんな妾が惡いのだから』婀娜かしい襦袢の袖が縺れて、男の肩に纏綿る。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
さて若衆のいでたちや奴冠りに筒袖の半纏すがた意氣なるに帶ぶや棕梠の木竹箒、事あり顏に見交して物物しくも構へたり。
— 萩原朔太郎 『煤掃』 青空文庫
これはずっと後のことであるが、ここへ通いながら纏めた小さな仕事を気象のコロキウムで話すように教授から命ぜられたとき、言葉が下手だからと云って断ったが、自分がすけてやるからぜひやれと云われ、仕方なしに黒板の前に立たされた。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
西郷の銅像の後ろから黒門の前へぬけて動物園の方へ曲ると外国の水兵が人力と何か八釜しく云って直ぶみをしていたが話が纏まらなかったと見えて間もなく商品陳列所の方へ行ってしまった。
— 寺田寅彦 『根岸庵を訪う記』 青空文庫
作例 · 標準
戦国時代の武将は、自軍の士気を高めるために華やかな纏を掲げた。
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祭りのパレードでは、威勢の良い男たちが大きな纏を担いで練り歩く。
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纏は、江戸時代の消防隊である火消しの象徴でもあった。
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標準
fireman's standard (Edo period)
作例 · 標準
江戸時代の火消しは、各組の纏を先頭に行進した。
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祭りの際には、各町内が趣向を凝らした纏を競い合った。
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纏は、火事場での消火活動において、火消したちの目印となった。
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