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微温

びおん
名詞名詞-の形容詞
1
標準
lukewarmness
文例 · 用例
又、仮りに、三造が、自身の意志と世間の誘惑とを、半々に受容れながら、理窟上言へば、微温い、歴史的に言へば不思議な一個の結成物たる、役柄をみせて死んでゆくかもしれぬといふことは十分に推量出来ることである。
中原中也 青年青木三造 青空文庫
假りにドストイェフスキイの文章が時に粗雜退屈の感を免れず、チェエホフのそれが時にあまりに弱弱しく微温的だと感じられるにしても、それは大局から見ては勿論何物でもないであらう。
南部修太郎 氣質と文章 青空文庫
あるいは畑のかなたの萱原に身を横たえ、強く吹く北風を、積み重ねた枯草で避けながら、南の空をめぐる日の微温き光に顔をさらして畑の横の林が風にざわつき煌き輝くのを眺むべきか。
国木田独歩 武蔵野 青空文庫
頭が割れるように痛むので寝たのだと聞いて磯は別に怒りもせず驚きもせず自分で燈を点け、薬罐が微温湯だから火鉢に炭を足し、水も汲みに行った。
国木田独歩 竹の木戸 青空文庫
ふわふわしてしまりがなく、薄弱で、微温的で、ぬらぬらして、そして要するに全く散文的である。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
あはれ、かかる日に病みて伏すやはらかにかなしき畜生の捉へがたき微温の、やるせなきそのこころ……四十三年六月  隣人隣人は露西亜の地主のごとく、素朴な黒の上衣に赤木綿のバンドを占め、長靴を穿き、禿げた頭のきさくから他の畑を見回る。
北原白秋 東京景物詩及其他 青空文庫
盥の汚れた微温湯は簀の子の上から土に注がれた。
長塚節 青空文庫
けれども私は、「激励の言葉を」などと真正面から要求せられると、てれて、しどろもどろになるたちなので、その時にも、「立派な言葉」を一つも送る事が出来ず、すこぶる微温的な返辞ばかり書いて出していた。
太宰治 散華 青空文庫
作例 · 標準
熱すぎるのは苦手なので、ちょうど良い微温のお湯で手を洗った。
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赤ちゃんのために、ミルクを微温に温めた。
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この温泉は、温度が微温なので、長時間入っていても心地よい。
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