刹
さつ異読 せつ
名詞接尾辞
標準
temple (Buddhist)
文例 · 用例
彼が刹那主義といふ時、恰かも私が上に述べた如き趣意にあるやうに見える。
— 中原中也 『詩に関する話』 青空文庫
然るに彼は余りに側面的に刹那を考へはしなかつたか?
— 中原中也 『詩に関する話』 青空文庫
即ち、彼は刹那が個人精神中で考へ得らることであつて、生活といふ対人圏に流用されるすべてのものは、必竟「規約」以外の何物でもないことを誤認しはしなかつたか?
— 中原中也 『詩に関する話』 青空文庫
蓋し、個人――即ち夢みる動物中の理論なり想像なり幻想なり其他何でもが、他の個人にまで如何に影響するかの其処に生の全ての意味があるのを、その影響以前に於てだけ刹那を考へてゐた泡鳴は、悲劇、即ち生死合一境――言換れば慈愛の境地を見ることがなかつた。
— 中原中也 『詩に関する話』 青空文庫
不意を打たれて芳は危く昏倒せんとして、僅に身を支へた、其處を、勝に乘じた群衆はなほ、執念強く、取り包んで、凡そ息のある限り、滅多無性に打ちすゑんとする、刹那の急。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
蜉蝣の生涯も永劫であり国民の歴史も刹那の現象であるとすれば、どうして私はこの活動映画からこんなに強い衝動を感じたのだろう。
— 寺田寅彦 『春六題』 青空文庫
過去未來の因果の絲を斷ち切り、純粹刹那の愛と美とを、ぴつたり正確に固定せしめようと前人未踏の修羅道である。
— 太宰治 『檀君の近業について』 青空文庫
自分の家の井戸の底には、埃が溜つてゐる事も何も忘れ去つて、泥んこの水の中を、四つん匍ひになつて匍ひ廻り、こねまはして、「水が飲みたあい」と怒鳴りながら帰つた時は、おふくろが、洗濯を思ひ出さざるを得ない、悪鬼羅刹の形相に化し終つてゐるのである。
— 葉山嘉樹 『井戸の底に埃の溜つた話』 青空文庫
作例 · 標準
古都の静かな刹(さつ)で、心を鎮める時間を過ごした。
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その寺院は、歴史的な刹(さつ)として多くの人々を魅了している。
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刹(さつ)の厳かな雰囲気は、訪れる者に深い感銘を与える。
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標準
central pillar of a pagoda
作例 · 標準
五重塔の中心には、仏舎利を納めた刹(さつ)がある。
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pagodは、その中央の刹(さつ)を中心に幾何学的な構造を持っている。
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刹(さつ)に安置された仏像は、荘厳な輝きを放っていた。
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標準
kshetra (realm, country)
作例 · 標準
その神秘的な力は、異世界の刹(さつ)にまで及ぶと言われている。
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占星術師は、星の配置から遥か彼方の刹(さつ)の運命を読み解こうとした。
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この物語は、広大な宇宙の刹(さつ)を旅する冒険を描いている。
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