酒石
しゅせき
名詞名詞-の形容詞
標準
tartar (as formed during the fermentation of wine, etc.)
文例 · 用例
その日はわたくしは役所で死んだ北極熊を剥製にするかどうかについてひどく仲間と議論をして大へんむしゃくしゃしていましたから、少し気を直すつもりで酒石酸をつめたい水に入れて呑んでいましたら、ずうっと遠くですきとおった口笛が聞えました。
— 宮沢賢治 『ポラーノの広場』 青空文庫
まだわたくしがその酒石酸のコップを呑みほさないうちに、もう顔をまっ赤にして戸口に立っていました。
— 宮沢賢治 『ポラーノの広場』 青空文庫
うちへはいってみると、机の上には夕方の酒石酸のコップがそのまま置かれて電燈に光り枕時計の針は二時を指していました。
— 宮沢賢治 『ポラーノの広場』 青空文庫
凡そ、村で人気のあるらしく見えるのは、此家と鍛冶屋と、南端近い役場と、雑貨やら酒石油などを商ふ村長の家の四軒に過ぎない。
— 石川啄木 『赤痢』 青空文庫
凡そ、村で人氣のあるらしく見えるのは、此家と鍛冶屋と、南端れ近い役場と、雜貨やら酒石油などを商ふ村長の家の四軒に過ぎない。
— 石川啄木 『赤痢』 青空文庫
白いレッテルには右から左へ横へ「吐酒石酸」という活字が四個行列している。
— 夢野久作 『無系統虎列剌』 青空文庫
白い吐酒石の結晶が瓶の周囲にバラバラと零れ散らかっているのが何よりも先に眼に付いた。
— 夢野久作 『無系統虎列剌』 青空文庫
それを見た途端に、ハハア、これは吐酒石酸を飲み過ぎたんだナ……と思った。
— 夢野久作 『無系統虎列剌』 青空文庫