健啖
けんたん
形容動詞名詞
標準
gluttony
文例 · 用例
日頃健啖なのに、下の女の児は一杯食つた切りで、「御馳走様」と云つて、サッサと寝床にもぐり込んだ。
— 葉山嘉樹 『氷雨』 青空文庫
そのお流れをみんな健啖な道化師の玉が頂戴するのであった。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
夫人も健啖だったが、画家の良人はより健啖だった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
先日博士は生来の健啖に任せて羊の炙肉をほとんど一頭分も平らげたが、その後当分、生きた羊の顔を見るのも厭になったことがある。
— 中島敦 『文字禍』 青空文庫
」と私が笑うと、「健啖だなあ。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
殊に小太郎の健啖ぶりは、痛快と云うよりも、親の眼からは、あの小さい身体のどこへはいってしまうのかと、ハラハラするほどで、スープと肉と、その後のトルヴィルというケチャップで、色をつけた鳥めしのような前川家自慢の料理を、大きい皿でおかわりをして喰べている。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
いづれお目にかゝつた時お話しいたしたいと存じますが、爽々しい秋風が銀座のペーヴメントに訪れる頃には、それこそほんたうに健やかな健啖家となつた貴女が私の拵へたキモノを着て初秋の微風のやうに……などと、もう私ははつきりとそんな夢を描いて居るのですわ。
— 牧野信一 『〔婦人手紙範例文〕』 青空文庫
而して好文會には、下戸多く、其の代りに健啖家多し。
— 大町桂月 『梅の吉野村』 青空文庫
作例 · 標準
彼は健啖で、どんな料理も残さず平らげる。
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旅の疲れも忘れて、彼は健啖ぶりを発揮し、郷土料理を堪能した。
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「そんなにたくさん食べて大丈夫?」「ああ、健啖なんだ、気にしないでくれ。」
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