正業
せいぎょう
名詞
標準
legitimate occupation
文例 · 用例
ゆすりをした経験のある男が正業について役者になったんでなければ、ああは行くまいと思いました。
— 夏目漱石 『虚子君へ』 青空文庫
かれらは女牢でその年を送って、明くる天保十三年の三月、今後は正業に就くことを誓って釈放された。
— 大阪屋花鳥 『半七捕物帳』 青空文庫
彼は始よりこの不義の遺産に手をも触れざらんと誓ひ、かつこれを貫一に与へて、その物は正業の資たれ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
正直なかれの心には、父親の職業は人間のすべき正業ではないようにつねに考えられているのである。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
こう思うと、何も知らぬ母親に対する同情とともに、正業でない職業とはいいながら、こうした雨の降る日に、わずか五十銭か一円の銭で、一里もあるところに出かけて行く老いた父親を気の毒に思った。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
正業に従っている限り。
— 宮本百合子 『新しい卒業生の皆さんへ』 青空文庫
正業にしたがっているものは、税、税の苦しみで、片山首相が「間借り」で都民税一二〇円ですましていられたことを羨んだ。
— ――一九四八年のメーデー―― 『正義の花の環』 青空文庫
十九世紀中葉のその時代のイギリスで、病人の看護をするのが聖業であるというような女は、他のまともな正業には従えない女、主としてもう往来を歩くには年をとりすぎたアルコール中毒の淫売婦あがりの婆さんたちであった。
— 宮本百合子 『フロレンス・ナイチンゲールの生涯』 青空文庫
作例 · 標準
彼はかつての荒れた生活を改め、今は正業に就いて真面目に働いている。
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親としては、子供が楽をして稼ごうとするより、地に足のついた正業を選んでほしい。
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どんなに貧しくても、正業を守り続けてきた彼のプライドは傷つけられなかった。
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