盛業
せいぎょう
名詞
標準
prosperous enterprise
文例 · 用例
なかなか探せぬと思っていたところ、いくらでも売物があり、盛業中のものもじゃんじゃん売りに出ているくらいで、これではカフェ商売の内幕もなかなか楽ではなさそうだと二の足を踏んだが、しかし蝶子の自信の方が勝った。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
ソバ屋は薄汚い店ばかりだが、スシ屋は磨き立てたような江戸前の店構えがそろっていて、これだけのスシ屋がみんな盛業中とは呆れ果てたスシ食い族の棲息地である。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫
宝塚の難民は七万坪の遊園地のうちで劇場と動物園にもっぱら群れをなしているのであるが、劇場は大中小とあって、それぞれは廊下でつらなり、廊下の左右は売店であるが、全日本の都市や温泉街の売店街の様相がそうなったと同じように、売店の半分は目下パチンコ屋に転じて盛業中である。
— 宝塚女子占領軍――阪神の巻―― 『安吾の新日本地理』 青空文庫
つまり、亭主たる文士が生きていて盛業中に死んだ女房は、恐らく亭主たる文士の死よりも盛大な参会者弔問客にみたされ、キモの小さい人間どもをちぢみあがらせるぐらい大葬儀の栄をうけるであろう、という意の由である。
— その六 暗い哉 東洋よ 『安吾人生案内』 青空文庫
多紀氏は江戸時代の漢方医学の牛耳を握って、あるいは医学校を創立して諸生を教え、あるいは書物を校刊して学者の研鑽の資に供した官医で、その登門録と題した門人帳に九百五十人もの名が見えるのでもその盛業が忍ばれます。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
今日となってはもはやこのほかに見込みがない、神祖(東照宮のこと)以来の鴻業を一朝に廃滅するは先霊に対しても恐れ入る次第であるが、畢竟天下を治め宸襟を安んじ奉るこそ神祖の盛業を継述するものである、と、慶喜に言われても、多数の有司は異議をいだいてなかなか容易に納まらない。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
当時東京市内各区のいろは牛肉店は二十軒以上盛業してゐたと思ひます。
— 木村荘八 『私のこと』 青空文庫
した年限に当るとして、しかし元々果してこの「十○年」が正確な「十何々年」といふを現はす年数の指示だらうか、一つにはこの版画が「両国大平板」とあるので、図のいろはの裏手に当つた大平錦絵店からこれが発行されたことがわかり、大平がそのころそこに盛業してゐたことが示される。
— 木村荘八 『「いろは」の五色ガラスについて』 青空文庫
作例 · 標準
創業から百余年、その老舗旅館は今も変わらず盛業を続けている。
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彼の立ち上げたベンチャー企業は、独自の技術で市場を独占し、まさに盛業の極みだ。
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近所にオープンしたカフェは連日行列ができるほどの盛業ぶりで、活気に溢れている。
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