幾年
いくねん異読 いくとせ
名詞副詞多音語
標準
number of years
文例 · 用例
……僕は此の十幾年といふもの夜昼転倒の生活をしてゐるのだ。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
さてもお父樣は幾年の前にか失せ給ひし、お前さまの親御樣なれば御年もまだお若かりしならんと問へば、いや若しといふほどにはあらず、別れしは八年の前おもへば夢のやうな別れ成しとあるに、さらば御病氣は俄の病にてやありしと、たゝみかけて問へば、何の病氣かは、我が父はこれこの池に身を沈め給ひしなり。
— 一葉 『暗夜』 青空文庫
科学の方面で云えば、例えばある方則または事実の発見前幾年に誰が既にこれに類似の事を述べているといったような事を探索して楽しむのである。
— 寺田寅彦 『科学上の骨董趣味と温故知新』 青空文庫
当時の僕はそこまでは考えなかったけれど、親しく目に染みた民子のいたいたしい姿は幾年経っても昨日の事のように眼に浮んでいるのである。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
彼女が初児の洋子を挙げ、次に長男の敏雄を生んでから数えて見れば十幾年にもなっていた。
— 梶井基次郎 『不幸』 青空文庫
幾年かの後、花子の恐怖の首は完成されました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
それから幾年か経た今夜、半ば老いた私の眼の前にジョージ・佐野は帰って参りました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
この彼女の可笑さが未来の幾年かを空虚なものにしてしまうのだ。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4