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風趣

ふうしゅ
名詞
1
標準
elegance
文例 · 用例
ずいぶん俗悪な木版刷りではあったが、しかし現代の子供の絵本のあくどい色刷りなどに比較して考えるとむしろ一種稚拙にひなびた風趣のあるものであったようにも思われる。
寺田寅彦 物売りの声 青空文庫
理想化された図書館の様式とは全然調和しないばかりでなく、そのまわりを取囲むコンモリした杉木立の風趣までもブチコワしてしまっていた。
夢野久作 けむりを吐かぬ煙突 青空文庫
一種のエキゾチックな風趣をさえあらわすようになって来た。
夢野久作 けむりを吐かぬ煙突 青空文庫
鼈四郎はわたりの風趣を強いて食味に翻訳して味わうとではないが、ここへ彼は来ると、裸麦の匂いや、鶫の腸にまで染みている木の実の匂いがひとりでにした。
岡本かの子 食魔 青空文庫
深くも恥らひつゝ秘むる情熱――これらの秋は日本古典の物語に感ずる風趣である。
岡本かの子 秋の七草に添へて 青空文庫
風と草の花によつて僅にうち出づる風趣である。
岡本かの子 秋の七草に添へて 青空文庫
そのなつかしい気持ちの底には強くて鋭いものに対する稚純な敵意よりもなほさら私のこゝろにふかく沁みついてゐる刈萱の穂の銀灰色の虚無的な寂しい風趣なのである。
岡本かの子 秋の七草に添へて 青空文庫
以前の家を壞して其古材で建たものらしく家の形を作て居るだけで、風趣も何も無いのです。
国木田独歩 日の出 青空文庫
作例 · 標準
彼の文章には、古風でありながらも独特の風趣が感じられる。
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この茶室は、派手さはないが、静かで奥ゆかしい風趣がある。
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彼女の琴の演奏には、繊細な風趣があり、聴く人の心を惹きつけた。
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