独断的
どくだんてき
形容動詞
標準
dogmatic
文例 · 用例
そうして「いき」のうちの「諦め」したがって「無関心」は、世智辛い、つれない浮世の洗練を経てすっきりと垢抜した心、現実に対する独断的な執着を離れた瀟洒として未練のない恬淡無碍の心である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
しかしながら、一切の肉を独断的に呪った基督教の影響の下に生立った西洋文化にあっては、尋常の交渉以外の性的関係は、早くも唯物主義と手を携えて地獄に落ちたのである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
こうした独断的否定はむしろ往々にしていわゆる斯学の権威と称せられまた自任する翰林院学者に多いのである。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
それは一つはこの書物の書き方が甚だ粗略であって、かような、誰にも思い掛けない全く新奇な事実を伝えるのに不十分であり、また一方、余り独断的に見えるような所もあって、その本当の性質を理解することが困難だったからでありましょう。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
たとえば子音|転訛の方則のごときでも、独断的の考えを捨てて、可能なるものの中から甲乙丙……等の作業仮定を設けて、これらにそれぞれ相当するPを算出し、また一方この仮定による実際の比較統計の符合の率を算出し、この両者を比較して、その結果から甲乙丙いずれが最も穏当であるかを決定すべきである。
— 寺田寅彦 『比較言語学における統計的研究法の可能性について』 青空文庫
その結果は、はなはだしく独断的に誤れる仮定に基づいためんどうな数学的理論がひねり出されたりするような現象が起こる。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
たとえば水晶で作られたようなプランクトンがスクリーンいっぱいに活動しているのを見る時には、われわれの月並みの宇宙観は急に戸惑いをし始め、独断的な身勝手イデオロギーの土台石がぐらつき始めるような気がするであろう。
— 寺田寅彦 『映画の世界像』 青空文庫
この作業仮説に従えば「唐崎の松は花よりおぼろにて」も、松と花との対立融合によって立派に完結しているので、この上に「かな」留めにしては言いおおせ言い過ぎになってなんの余情もなくなり高圧的命令的独断的な命題になるのであろう。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
作例 · 標準
彼の独断的な発言は、会議の雰囲気を悪くした。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
独断的な考え方では、新しい視点を取り入れることができない。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は独断的なリーダーシップで、部下のモチベーションを下げてしまった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash