義憤
ぎふん
名詞
標準
righteous indignation
文例 · 用例
女は、ここにも女神のために出来た奇妙な怪我人が一人いるのかと、久振りに伯母に対する義憤を催して、弟はその辺の狩に出し遣り、自分は洞穴の中へ入って行った。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
故あるかな、スパルタ擬きの少年等が、武士道に対する義憤なのである。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
」彼の日記は彼の衒気、強がり、軽率なる義憤に充ちて居た。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
」と義憤を起すと、せめて言いねの半分には買ってもらいたかったのだけれど、「旦那さんが見てであったしな。
— 泉鏡花 『小春の狐』 青空文庫
義憤に似た怒りであった。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
嫉妬ほど激しい感情ではなかったが、しかし、嫉妬よりも深いもの、嫉妬の対象がなくなっても、なおかつ根強く残る――いわば、義憤のようなものであった。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
義憤を感じて熱が出るほどだった。
— 織田作之助 『ひとりすまう』 青空文庫
私は、義憤に似たものを感じた。
— 太宰治 『律子と貞子』 青空文庫