憤慨
ふんがい
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞頻度ランク #17559 · 青空 1223 例
標準
indignation
文例 · 用例
やさしくすれば、諛ふと取られ、ひどくすれば憤慨したとなる。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
彼はそれを憤慨しているが、むしろ彼の真の怒りは基督教に向っていた。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
もとより郷里の事情も知らぬではないがあまりに薄情だと思って一時はひどく憤慨し人非人のように罵ってもみた。
— 寺田寅彦 『障子の落書』 青空文庫
沢瀉久孝博士をして「何デー」「何デー」「ナンデイ」「ナンデイ」「ナニヲ云ッテヤガルンデイ」、日の神の「日」という美しい言葉を持ちながら何を苦しんで「デー」などという紅毛の国のダミ言葉を使うのかと憤慨させるのも誠に道理がある。
— 九鬼周造 『外来語所感』 青空文庫
牧水氏はそれを憤慨してゐたけれども、あの粗野な風采と態度を考へ、僕はユーモラスの微笑を禁じ得なかつた。
— 萩原朔太郎 『追憶』 青空文庫
私の前席に向き合つてゐた尾崎喜八君が、突然何かのことで憤慨し始めた。
— 萩原朔太郎 『中央亭騷動事件(實録)』 青空文庫
」 が、彼は、軍隊の要領は心得ていたので、本当の自分の心持は、誰れにも喋らず、偽札に憤慨したという噂は、流れ拡がるにまかせて、知らん顔をしていた。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
むしろ、これらの作家の小説と並んでその傍に、二、三行で報道されている、××の仕打ちに憤慨して銃を自分の口にあてゝ足で引金を踏んで自殺したという兵卒の記事(明治二十八年一月中央新聞)の方が、はるかに深い暗示に富んでいる。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫