仙丹
せんたん
名詞
標準
elixir (of life)
文例 · 用例
ヤレ錬金だの、仙丹だのと、金持ちになることと永生きすることとを、セッセとお館に進めている、彼奴決して方術師ではなく、精々のところ手品使い、初歩の忍術の使い手に過ぎない。
— 国枝史郎 『神秘昆虫館』 青空文庫
あなたは不思議な仙丹を魂の壺にくゆらせて、ああ、何といふ幽妙な愛の海ぞこに人を誘ふことか、ふたり一緒に歩いた十年の季節の展望は、ただあなたの中に女人の無限を見せるばかり。
— 高村光太郎 『智恵子抄』 青空文庫
この神秘感から、丹は凡常を超絶するものという意味に展開され、長生不死の仙界に入りたいという原始的な慾望と結びついて、仙丹、神丹、金丹、煉丹、服丹、餌丹などという言葉が生まれてきた。
— ――『仙書参同契』の解説―― 『古代東洋への郷愁』 青空文庫
仙丹神丹は、霊異の薬物という意味に用いられ、あるいはそれを用いて不老長生の神妙の方術を得る道とも解せられた。
— ――『仙書参同契』の解説―― 『古代東洋への郷愁』 青空文庫
これは「丹を錬り丹を錬りして、九転の大労作を了えた後に出来るのが、即ち大還丹であり、最上級の仙丹である」とされている。
— ――『仙書参同契』の解説―― 『古代東洋への郷愁』 青空文庫
丹という字が、赤沙そのものの意味から展開して、もっと精神的な仙丹神丹の意に用いられたのは、魏伯陽の『参同契』に「巨勝尚延年、還丹可入口」とあるのが、最初であろうと、露伴先生はいわれる。
— ――『仙書参同契』の解説―― 『古代東洋への郷愁』 青空文庫
あらゆる春の色、春の風、春の物、春の声を打って、固めて、仙丹に練り上げて、それを蓬莱の霊液に溶いて、桃源の日で蒸発せしめた精気が、知らぬ間に毛孔から染み込んで、心が知覚せぬうちに飽和されてしまったと云いたい。
— 夏目漱石 『草枕』 青空文庫
白衣白髯の老道士、片手を彼の首にまき、片手を胸にまわして、わが膝に抱きながら、なにやら、かんばしい仙丹を噛みつぶして、竹童の口へ唇うつしにのませてくれる。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
作例 · 標準
古来より、仙丹は不老不死の薬として多くの伝説に登場している。
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錬金術師たちは、仙丹を作り出すことを究極の目標として探求を続けた。
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「仙丹なんて、本当に存在するのかな?まあ、夢があっていいけど。」
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