幾晩も
いくばんも
副詞
標準
(for) several nights
文例 · 用例
彩色と云っても絵具は雌黄に藍墨に代赭くらいよりしかなかったが、いつか伯父が東京博覧会の土産に水彩絵具を買って来てくれた時は、嬉しくて幾晩も枕元へ置いて寝て、目が覚めるや否や大急ぎで蓋をあけて、しばしば絵具を検査した。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
彼等は晝間から夜のことをびくびくしてゐたから、それに彼等は幾晩も寢られなかつたり、びつくりして飛び起きたりするので、もう何んにも思ひ出せないくらゐ疲れてしまつてゐたから。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から』 青空文庫
彼は幾晩もその人影を認めた。
— 梶井基次郎 『ある崖上の感情』 青空文庫
それはあらわなものではなかったが、彼が幾晩も来るのにはいくらかそんな気持も混じっているのだった。
— 梶井基次郎 『ある崖上の感情』 青空文庫
私の予感していた不眠症が幾晩も私を苦しめたことは言うまでもない。
— 梶井基次郎 『器楽的幻覚』 青空文庫
ことにこの前ファゼーロと別れた辺からテーモの家までの間に何か落ちてないかと思ってさがしたり、つめくさの花にデストゥパーゴやファゼーロのあしあとがついていないかと思って見てまわったり、デストゥパーゴの家から何か物音がきこえないかと思って幾晩も幾晩もそのまわりをあるいたりしました。
— 宮沢賢治 『ポラーノの広場』 青空文庫
こんな事が幾晩も幾晩もつづくことがあつた。
— 平出修 『計画』 青空文庫
ブドリはまるで物も食べずに幾晩も幾晩も考えました。
— 宮沢賢治 『グスコーブドリの伝記』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4