幾夜も
いくよも
名詞
標準
for several nights
文例 · 用例
また東京らしくない、しめり氣を帶びた可厭な蒸暑さで、息苦しくして、寢られぬ晩が幾夜も續いた。
— 泉鏡太郎 『間引菜』 青空文庫
でもよく幾夜も僕の夢遊病症につき合つて下さいましたね。
— 岡本かの子 『夏の夜の夢』 青空文庫
父の鼻眼鏡をこつそりいぢくつて、ぽきつとその硝子を割つてしまつたときには、幾夜もつづけて寢苦しい思ひをした。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
幾夜も寝苦しい思いをした。
— 太宰治 『川端康成へ』 青空文庫
借さぬものを無理借りする訳には行かぬので、氏郷の軍は奥州の厳冬の時に当って風雪の露営を幾夜も敢てした困難は察するに余りある。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
彼等が幾夜も踊つて不用に歸した時には、それが彼等の歩いた路の傍に埃に塗れながら到る處に抛棄せられて散亂して居るのを見るのである。
— 長塚節 『土』 青空文庫
それが余り幾夜も続くので、私も、はア、終には気の毒になつて、重右だツて、人間だア。
— 田山花袋 『重右衛門の最後』 青空文庫
某氏ある時、夜眠れぬままに、或る難解な書物を取出し、一頁と読まないうちに眠り、そののち幾夜も、同様にして、遂にその書物を二頁とは読まずに終ったが、然しその書物は、彼を眠らせ心身を休めてくれる最も貴重なものとなったという。
— 豊島与志雄 『ふざけた読書』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4