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幾日も

いくにちも
副詞
1
標準
for many days
文例 · 用例
一歩門を出さへすれば、つい其處の路地にでも川岸にでも電車停留場にでも、兎に角うちの庭とは比較にならない程いゝ題材が、勿體ないやうに無雜作に、顧みられずにころがつて居る、わざわざ旅費を出して幾日も汽車を乘り※す必要などはないやうに思はれる。
寺田寅彦 寫生紀行 青空文庫
幾日も喪心者のようになって彷徨したと云っている。
寺田寅彦 アインシュタイン 青空文庫
かつて私の或る知人が、シベリヤ鉄道の旅行について話したことは、あの満目|荒寥たる無人の曠野を、汽車で幾日も幾日も走った後、漸く停車した沿線の一小駅が、世にも賑わしく繁華な都会に見えるということだった。
散文詩風な小説 猫町 青空文庫
幾日も十分な食事が取れないために乳呑兒をかかへながら妻は乳が涸れるほどの非慘さだつた。
南部修太郎 氣質と文章 青空文庫
八月になってから雨天や曇天がしばらく続いて涼み台も片隅の戸袋に立てかけられたままに幾日も経った。
寺田寅彦 小さな出来事 青空文庫
併しそれは一時のことで、お蝶の姿が幾日もみえないと、彼女は姫にあわせろと云って又狂い出した。
奥女中 半七捕物帳 青空文庫
そこは入り込んだ町で、昼間でも人通りは少なく、魚の腹綿や鼠の死骸は幾日も位置を動かなかった。
梶井基次郎 ある心の風景 青空文庫
死んでから幾日も経ち、内臓なども乾きついてしまった蠅がよく埃にまみれて転がっていることがあるが、そんなやつがまたのこのこと生き返って来て遊んでいる。
梶井基次郎 冬の蠅 青空文庫
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