点出
てんしゅつ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
depiction
文例 · 用例
観音の境内や第六区の路地や松屋の屋上や隅田河畔のプロムナードや一銭蒸汽の甲板やそうした背景の前に数人の浅草娘を点出して淡くはかない夢のような情調をただよわせようという企図だとすれば、ある程度までは成効しているようである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
丘のすそをめぐる萱の穂は白銀のごとくひかり、その間から武蔵野にはあまり多くない櫨の野生がその真紅の葉を点出している。
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
政宗の様子は凡べて長政に合点出来た。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
――ここへ点出しようというのは、件の中坂下から、飯田町|通を、三崎町の原へ大斜めに行く場所である。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
その景色と、その上に点出された馬上の二人と、まるで外国の絵のようだ。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
そうして、アリストテレスやプラトンの説をよく消化して、問題のうちに点出した。
— 北極星号の船長 医学生ジョン・マリスターレーの奇異なる日記よりの抜萃 『世界怪談名作集』 青空文庫
今更点出して指示されなくても、我既に之を知るという人もあろう。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
何うかして誰が見てもそれと肯はれるやうな人物を点出したい。
— 田山録弥 『存在』 青空文庫
作例 · 標準
その画家は、風景の光と影を巧みに点出する。
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文章において、登場人物の感情を細やかに点出することが重要だ。
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彼の作品は、社会の矛盾を鮮やかに点出している。
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