内攻
ないこう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
retrocession
文例 · 用例
如何な重い痳疹でも内攻も何もせずに、スウウと熱が除れるちゅうて一枚五文で飛ぶような売れ行きじゃ。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
五里霧中で、そうして時たま、虎の尾を踏む失敗をして、ひどい痛手を負い、それがまた、男性から受ける笞とちがって、内出血みたいに極度に不快に内攻して、なかなか治癒し難い傷でした。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
そこでフロイドの説の如く、人はその日常生活で抑壓され、ふだんに内攻してゐる性の欲求を、おのづから夢の中に變貌して表象する。
— 萩原朔太郎 『夢』 青空文庫
最近の氏には、今までにない内攻する苦悶が見える。
— 萩原朔太郎 『純情小曲集』 青空文庫
恋しい、恋しいと思う念が、内攻するように奥深く潜んで、あいつ楽な身の上になって、親の事を忘れたのではあるまいかと云う疑が頭を擡げて来る。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
うぢ/\と、内攻し、くすぶり、我と我が身を噛み、いぢけ果て、それで猶、うすつぺらな犬儒主義だけは殘してゐる。
— 中島敦 『かめれおん日記』 青空文庫
これは、前にもいったように、夫婦らしい愛情からの嫉妬というよりも、冷えた夫婦愛が内攻して起る病的なものであるだけに、性質が悪性で、相手を苛めぬいて、出来るだけ、嫌がらせて満足を得ようというのである。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
ただ、お前のその骨に内攻した梅毒がそれ以上進行しないってことになれば、まだまだ大丈夫だ。
— 葉山嘉樹 『牢獄の半日』 青空文庫
作例 · 標準
病気が内攻し、症状がなかなか表に出なかった。
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彼の苦悩は心の中で内攻し、誰にも打ち明けられなかった。
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長期間の内攻により、ついに症状が重篤化した。
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標準
becoming pent-up (of emotions)
作例 · 標準
怒りが内攻し、彼の顔には出なかったが、心の中は荒れていた。
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彼女の不満は内攻する一方で、表には笑顔を保っていた。
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感情が内攻しすぎると、精神的な負担が大きくなることがある。
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