婦道
ふどう
名詞
標準
woman's duties
文例 · 用例
度々のことで面倒だから、今度から止めにして、先へ勝手に寝ることにしろと何度も言うが、妻は婦道に背くと言い、なかなか承知しないので困っている云々(大意)と。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
そのため夫人は一面において旧日本的な婦道と礼節とによって、恭しく彼に仕えながらも、半面においては彼を子供扱いにせねばならなかった。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
歐洲ノ中世史ニ於ケル騎士ガ婦人ヲ崇拜シ其眷顧ヲ全ウスルヲ士ノ禮トセルニ反シ、日本中世史ノ武士ハ婦人ノ人格ヲ彼ト同一程度ニ尊重シツツ婦人ノ側ヨリ男子ヲ崇拜シ男子ノ眷顧ヲ全ウスルヲ婦道トスル禮ニ發達シ來レリ。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
加うるに艶妻が祟をなして二人の娘を挙げると間もなく歿したが、若い美くしい寡婦は賢にして能く婦道を守って淡島屋の暖簾を傷つけなかった。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
先に恋ひ先に衰へ先に死ぬ女の道に違はじとする 女庭訓にあるやうな日本の婦道を歌つたものでも何でもない。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
生命の法則についての英知があって、かつ現代の新生活の現実と機微とを知っている男女はこの二つの見方を一つの生活に融かして、夫婦道というものを考えばならぬ。
— ――生命の法に随う―― 『愛の問題(夫婦愛)』 青空文庫
人間が、文化と、精神と霊とを持っているのでなかったら夫婦道というものは初めから無理で意味をなさないのだから、夫婦になる以上は性に関する、文化的、精神的、霊的要求を充分に夫婦道に盛るべきだ。
— ――生命の法に随う―― 『愛の問題(夫婦愛)』 青空文庫
恋愛から入らずに結婚して、夫婦道の理想を立てようなどというのは、霊のない人間に初めて考えられることであって、たとい円満にそいとげても、結局常識的、事務的な結合にすぎぬ。
— ――生命の法に随う―― 『愛の問題(夫婦愛)』 青空文庫
作例 · 標準
かつての教育では、婦道をわきまえることが女性の美徳とされていた。
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彼女は古い家風を守り、婦道を全うすることに一生を捧げた。
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現代において「婦道」という言葉は、少し時代錯誤な印象を与える。
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