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頓才

とんさい
名詞
1
標準
wit
文例 · 用例
格式に拘泥しない自由な行き方の誹諧であるのか、機知|頓才を弄するのが滑稽であるのか、あるいは有心無心の無心がそうであるのか、なかなか容易には捕捉し難いように見える。
寺田寅彦 俳諧の本質的概論 青空文庫
中にも有中は香以がその頓才を称して、常に傍に侍せしめた。
森鴎外 細木香以 青空文庫
久米の教室に於ける機智や頓才は幾度我々を欣ばしたか分らないが、今迄も忘れないのは独逸語の時間に久米が独逸語の何とか云ふ字(古い鉄砲の名)を、「種ヶ島」と訳したので皆の大喝采を博した事である。
菊池寛 学生時代の久米正雄 青空文庫
彼もしくは彼女の機智頓才、魅力弁力、その衒学的の博引広証、いずれも一時的に人を煙に捲くに足る。
夢野久作 東京人の堕落時代 青空文庫
幽斎が頓才があつて、歌の咏み口などが洒落てゐて、おまけに早かつたことは、かなり名高い話である。
大正十一(一九二二)年 茶話 青空文庫
中にも良三の父は神田|松枝町に開業して、市人に頓才のある、見立の上手な医者と称せられ、その肥胖のために瞽者と看錯らるる面をば汎く識られて、家は富み栄えていた。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
唯、明治・大正の新短歌以前は、その発生の因縁からして、かけあい・頓才問答・あげ足とり・感情誇張・劇的表出を採る癖が離れきらないで居た。
折口信夫 歌の円寂する時 青空文庫
頓才さえ頭を出して居るではないか。
折口信夫 歌の円寂する時 青空文庫
作例 · 標準
彼の頓才は、どんな難しい状況でも笑いを誘った。
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彼女の頓才あふれる返しに、皆が感心した。
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頓才のある人は、会話を豊かにする。
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