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臆病者

おくびょうもの
名詞頻度ランク #37496 · 青空 405
1
標準
coward
文例 · 用例
草原の草を縛り合わせて通りかかった人を躓かせたり、田圃道に小さな陥穽を作って人を蹈込ませたり、夏の闇の夜に路上の牛糞の上に蛍を載せておいたり、道端に芋の葉をかぶせた燈火を置いて臆病者を怖がらせたりと云ったような芸術にも長じていた。
寺田寅彦 重兵衛さんの一家 青空文庫
私は子供の時から人並以上の臆病者であったらしい。
寺田寅彦 家庭の人へ 青空文庫
しかし私はこの臆病者であったということを今では別に恥辱だとは思っていない。
寺田寅彦 家庭の人へ 青空文庫
ある人々はそれを臆病者の噂と聞き流して、いわゆる高箒を鬼と見るたぐいに過ぎないと冷笑っていた。
鬼娘 半七捕物帳 青空文庫
しかもそれから又|十日と経たないうちに、強い人々もいよいよ臆病者の仲間入りをしなければならないような事件が重ねて出来した。
鬼娘 半七捕物帳 青空文庫
) 思切って坂道を取って懸った、侠気があったのではござらぬ、血気に逸ったではもとよりない、今申したようではずっともう悟ったようじゃが、いやなかなかの臆病者、川の水を飲むのさえ気が怯けたほど生命が大事で、なぜまたと謂わっしゃるか。
泉鏡花 高野聖 青空文庫
ああ、しかし、そんな内気な臆病者こそ、恐ろしい犯罪者になれるのだった。
太宰治 断崖の錯覚 青空文庫
臆病者というものは、勇士と楯のうらおもてぐらいのちがいしかないものらしい。
太宰治 断崖の錯覚 青空文庫
作例 · 標準
例句