蛮勇
ばんゆう
名詞
標準
foolhardiness
文例 · 用例
思えば、寒雀もずいぶんしばらく食べなかったな、と悶えても、猛然とそれを頬張る蛮勇は無いのである。
— 太宰治 『チャンス』 青空文庫
論争するにしても、争闘するにしても、あるいは貧苦、煩悩を征服しようとしても、何か一定不変の信念を持たなかったなら、折角奮闘努力しようとする勇気も正当の勇気とならないで、蛮勇となり乱暴とさえなり終るのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
衛生も糸瓜もあったものではないが、こんな蛮勇には病魔の方から御免を蒙るのだから、途中腹を下すような弱虫は一人もなく、牛の歩みも一歩一歩黒羽町に近づき、この前途もう半里ばかりという処まで来かかると、ここにも飴ン棒など並べて一軒茶屋。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
文化的爛熟期に入った列国代表者のデリケートな鼻の表現の間を、新興民族の蛮勇を象徴した鼻の表現で、片っ端から押しわけて行った巨人がありました。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
とはいえ、おのが身に危険が迫るも、その認識を拒むというのはむしろ蛮勇というものだね。
— THE FINAL PROBLEM 『最後の事件』 青空文庫
」 自分は、カラ元気でそんなことを云つてゐた蛮勇青年のイカモノだつたのだ。
— 牧野信一 『松竹座を見て(延若のこと)』 青空文庫
此上もなく懦弱で臆病で艶麗な王の命令で神通蛮勇の猿が悪魔と戦ふ……それが為に悪魔に斃されてしまつても、ちよつとでもいゝから王が親しみの色を示して呉れたら、本望だ、と思つた。
— 牧野信一 『闘戦勝仏』 青空文庫
その失恋も単純な失恋ではなく、人もあろうに、半之丞と同じ若侍の千田権四郎という武芸こそ家中第一の達人であるが、蛮勇そのもののようなむくつけき猪武者にお妙を取られた形とあって、センチメンタル派の半之丞は失意と憤懣やるせなく、遂に一夜、どこともなく屋敷を出ていったのであった。
— 海野十三 『くろがね天狗』 青空文庫
作例 · 標準
彼の蛮勇が、仲間を危険に晒す結果となった。
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蛮勇を振るうのではなく、冷静な判断が必要だ。
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リーダーは、部下の蛮勇を戒めた。
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