幻辞.com

奇岩

きがん
名詞
1
標準
strangely shaped large rock
文例 · 用例
シナの庭園も本来は自然にかたどったものではあろうが、むやみに奇岩怪石を積み並べた貝細工の化け物のようなシナふうの庭は、多くの純日本趣味の日本人の目には自然に対する変態心理者の暴行としか見えないであろう。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
この辺の海岸には奇岩削立し、怒濤にその脚を絶えず洗はれてゐる、と、まあ、名所案内記ふうに書けば、さうもなるのだらうが、外ヶ浜北端の海浜のやうな異様な物凄さは無く、謂はば全国到るところにある普通の「風景」になつてしまつてゐて、津軽独得の佶屈とでもいふやうな他国の者にとつて特に難解の雰囲気は無い。
太宰治 津軽 青空文庫
奇岩|突兀として聳え立つその頂上に近代のホテルを建て更に岩石層の縦の隧道をくりぬき、しんしんとエレヴェーターで旅客を迎える計画だそうである。
北原白秋 木曾川 青空文庫
いよいよ差迫った奇岩怪石の層層層、荒削りの絶壁がまたこれらに脈々と連なりそびえて、見る目も凄い急流となる。
北原白秋 木曾川 青空文庫
日本ラインの奇岩怪石は多く相迫って河中|聳立するが恵那峡の岩石美は寧ろ山上にあり千仞の懸崖にある。
北原白秋 木曾川 青空文庫
わたしは近頃飲んだあとなどに、折々あゝいふ科白を吐くことには慣れてゐるが、斯んなに悠々たる許容の応へを得たのは珍しいと感心して、船頭と同じ方角の奇岩から、春の海原のうつらうつらと霞んでゐる遠方などを見渡した。
牧野信一 城ヶ島の春 青空文庫
そこは、東京からか、または伊那盆地から、いきなり飛び込んで来た、観光客には、奇岩怪石の間を、天龍川が幅狭く食い込んで、流れて居るので、たしかに珍らしいに違いない。
――生きる為に―― 山谿に生くる人々 青空文庫
一つは自分が歩きながらに絶えず変化して吾が眼前に展開し行く奇岩や峭壁や、高い嶺の雲や近い渓の水や、風に揺ぐ玉樹の翠や、野に拡がる※草の香や、姿を見ぬ仙禽の声や、然様いう種々のものの中を、吾が身が経巡り、吾が魂が滾転し行いて、そして自分というものを以て幽秘神異の世界を縫って行く場合である。
幸田露伴 穂高岳 青空文庫
作例 · 標準
海岸沿いには、長年の波の浸食によって作られた奇岩がいくつもそびえ立っている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
観光船に乗って、遠くから見るとライオンの寝姿に見えるという有名な奇岩を見に行った。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「うわあ、あそこにある岩、まるで巨大なソフトクリームみたい!」と子供が奇岩を指さした。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
展望台からは、夕日に照らされて赤く染まる大地の奇岩群を一望することができる。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview