幻辞.com

怪石

かいせき
名詞
1
標準
oddly shaped stone
文例 · 用例
シナの庭園も本来は自然にかたどったものではあろうが、むやみに奇岩怪石を積み並べた貝細工の化け物のようなシナふうの庭は、多くの純日本趣味の日本人の目には自然に対する変態心理者の暴行としか見えないであろう。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
いよいよ差迫った奇岩怪石の層層層、荒削りの絶壁がまたこれらに脈々と連なりそびえて、見る目も凄い急流となる。
北原白秋 木曾川 青空文庫
日本ラインの奇岩怪石は多く相迫って河中|聳立するが恵那峡の岩石美は寧ろ山上にあり千仞の懸崖にある。
北原白秋 木曾川 青空文庫
そこは、東京からか、または伊那盆地から、いきなり飛び込んで来た、観光客には、奇岩怪石の間を、天龍川が幅狭く食い込んで、流れて居るので、たしかに珍らしいに違いない。
――生きる為に―― 山谿に生くる人々 青空文庫
石門の彼方の奇巖怪石を問ふに、知らず。
大町桂月 妙義山の五日 青空文庫
すべてこれ奇巖怪石かと見れば、奇巖怪石のみにあらず。
大町桂月 遊羽雜感 青空文庫
いよいよ差し迫つた奇岩怪石の層々々、荒削りの絶壁がまたこれらに脈々と連り聳えて、見る眼も凄い急流となる。
北原白秋 日本ライン 青空文庫
朝すこしばかりしぐれた、七時出立、行乞二時間、銭四銭米四合あまり功徳を戴いた、行乞相は悪くなかったと思う、海ぞいに室戸岬へいそぐ、途上、奇岩怪石がしばしば足をとどめさせる、椎名隧道は額画のようであった、そこで飯行李を開く、私もまた額画の一部分となった訳である。
種田山頭火 四国遍路日記 青空文庫