牛酪
ぎゅうらく
名詞
標準
butter
文例 · 用例
それから丘を登つて修道院の裏手に行くと牛酪の製造場があつた。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
有楽町で途中下車して銀座へ出、茶や砂糖、パン、牛酪などを買った。
— 梶井基次郎 『泥濘』 青空文庫
「何をしに自分は来たのだ」 彼はそれが自分自身への口実の、珈琲や牛酪やパンや筆を買ったあとで、ときには憤怒のようなものを感じながら高価な仏蘭西香料を買ったりするのだった。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
やや紅と金とを交えた牛酪いろの一面のはるばるしい漣であった。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
「汝の手我を営み我を悉く作れり、しかるに汝今われを滅し給う也」と八節はいい、九節は八節の反覆というべく、また十節―十二節は「汝は我を乳の如く斟ぎ牛酪の如くに固め給いしに非ずや、汝は皮と肉とを我に着せ骨と筋とをもて我を編み、生命と恩恵とを我に授け我を顧みてわが息を守り給えり」という。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
乳の如く斟ぎ牛酪の如くに固め云々とあるは「乳産製造業」の盛なる地方にて初めていわるる形容語である。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
神が人を造るに乳の如く斟ぎ牛酪の如く固め皮と肉とを着せ骨と筋とをもて編むというは、胎内における発生を語ったもので、当時の発生学(Embryology)の知識を示すものである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
タヴェルニエーの『印度紀行』に、ウンチミッタ辺で毎朝蝋のごとき粗製の黒砂糖と麦粉と牛酪を練り合せて泥丸となし、馬に嚥ましめ、その後口を洗い歯を潔めやると見え、サウシの『随得手録』二には、麪麭で馬を飼った数例を挙ぐ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫