有職
ゆうしょく異読 ゆうそく・ゆうしき・ゆうそこ
名詞多音語
標準
holding a job
文例 · 用例
念の為め主人と私の関係を話して置くと、私の父は幼時に維新の匆騒を越えて来たアマチュアの有職故実家であったが、斯道に熱心で、研究の手傅けのため一人娘の私に絵画を習わせた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
以上述べたような項目の外に著しく多数に散在しているのは有職故実その他あらゆる知識に関するノートと云ったものである。
— 寺田寅彦 『徒然草の鑑賞』 青空文庫
芝居というものはイリュージョンを破りさえしなければいいので、何も有職故実をおぼえに来るところじゃない。
— 岡本綺堂 『久保田米斎君の思い出』 青空文庫
廿九日、丁卯、兵衛尉清綱、昨日京都より下著し、今日御所に参る、是随分の有職なり、仍つて将軍家御対面有り、清綱相伝の物と称して、古今和歌集一部を進ぜしむ、左金吾基俊書かしむるの由之を申す、先達の筆跡なり、已に末代の重宝と謂ひつ可し、殊に御感有り、又当時洛中の事を尋ね問はしめ給ふ。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
かりにも高家の列につながり、有職故実諸礼作法をもって鳴る名家の主が、いかに貧ゆえの苦しみからとはいいながら、上お将軍家からのお預かり物を、しかも保管料三百金というお慈悲付きのお預かり物を、入れるべきところに事を欠いて、七ツ屋に入牢させるとは、もってのほかのふらち不行跡だったからです。
— 明月一夜騒動 『右門捕物帖』 青空文庫
団十郎がなぜこんな会を作り出したかというと、それは彼の“活歴”を作り出す準備で、彼はその会員を顧問として、有職故実を研究しようと企てたのである。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
一番目は中村宗十郎が大阪から上って来て、彼が得意の「有職鎌倉山」を出し、中幕は団十郎の「白髪染の実盛」と「船弁慶」であったが、一番目ではやはり左団次の三浦荒次郎がわたしの眼についた。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
二十五歳という年を中心にして有職者を見くらべると男二百四十万人ばかりに対して女は百五十万人ばかりであるらしいけれども、朝日年鑑は昭和十四年版も十五年版も、同じ統計を転載しているから、実際の数の上では特にこの一二年間ずっと婦人の有職者が増して来ていることが察しられる。
— 宮本百合子 『今日の耳目』 青空文庫
作例 · 標準
彼は大学卒業後、すぐに有職となり、家庭を支えている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
失業期間を経て、ようやく有職の身となった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
現在、有職の女性で、キャリアアップを目指している人も多い。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
標準
being learned
作例 · 標準
その政治家は、歴史に造詣が深く、有職の人物として知られている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
昔の偉い学者たちは皆、様々な分野に精通した有職の人物だった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
彼は単なる実務家ではなく、古文書にも明るい有職の側面も持っている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
標準
having great artistic talent
作例 · 標準
彼女は音楽と絵画の両方に才能があり、まさに有職の芸術家だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
その陶芸家は、伝統的な技術と独創性を兼ね備えた有職の作家として評価されている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
舞踊、書道、そして詩作と、多才ぶりは「有職」と呼ぶにふさわしい。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
標準
being well-versed in usages or practices of the court or military households
作例 · 標準
平安時代の宮廷儀礼について語らせれば、彼はまさに有職の専門家だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
武家社会の作法に精通しているとは、かなりの有職者と言えるだろう。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
古風な言葉遣いや立ち居振る舞いに、彼の「有職」ぶりがうかがえる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite