民屋
みんおく
名詞
標準
(private) house
文例 · 用例
沼の向う側には雪に埋れて二三の民屋が見えた。
— 黒島傳治 『雪のシベリア』 青空文庫
」 小村は立ち止まって、得体の知れない民屋があるのを無気味がった。
— 黒島傳治 『雪のシベリア』 青空文庫
だが、こちらの山の傾斜面には、民屋もなにもなく、逃げる道は開かれていると思っていたのに、すぐそこに、六七軒の民屋が雪の下にかくれて控えていた。
— 黒島傳治 『雪のシベリア』 青空文庫
墜落した飛行機に棟を折られた民屋は、甲羅をへしゃがれた蟹のようにしゃがんでいた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
三日、のたうち廻り、今朝快晴、苦痛全く去って、日の光まぶしく、野天風呂にひたって、谷底の四、五の民屋見おろし、このたび杉山平助氏、ただちに拙稿を御返送の労、素直にかれのこの正当の御配慮謝し、なお、私事、けさ未明、家人めずらしき吉報持参。
— 太宰治 『創生記』 青空文庫
すは津波こそ、はや逃げよ、と老若男女われさきにと逃迷ひしかど、しばしが間に打寄て、民屋田畑草木禽獣まで少しも残らず海底のみくづと成れば、生残る人民、海辺の村里には一人もなし、扨こそ初に神々の雲中を飛行し給ひけるは此大変ある事をしろしめして此地を逃去り給ひしなるべしといひ合て恐れ侍りぬと語りぬ。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
砂漠の中の百霊廟の町、何処より発し何処へ流れ去るとも分らぬ清流、右岸にはラマの聖堂、左岸には粗末な民屋、其処で、ジンギスカン以後の七百年の眠りから蒙古民族を覚醒させんと夢想している徳王、その温容と熱情と知識と知慧、民衆中最高の文化と力との精神……私は彼を童話中の人物として空想したのである。
— 豊島与志雄 『新時代の「童話」』 青空文庫
解散後、六郷村字大佐貫と言へる或る民屋に入り、警官等の逐撃を避けん為めに、其の簑笠の装を解きつゝあるや一警部は其の後圃へ入り来れり。
— 木下尚江 『鉱毒飛沫』 青空文庫
作例 · 標準
山間の静かな集落には、昔ながらの瓦屋根の民屋が軒を連ね、風情があった。
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都市部から離れた郊外で、広々とした庭付きの民屋を探しているのですが、なかなか見つかりません。
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この辺りは開発が進んでいますが、いくつか古い民屋が残っていて、地域住民の暮らしを垣間見ることができます。
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