寒村
かんそん
名詞
標準
poor village
文例 · 用例
この村の人は猿なり冬木立 田も畠も凍りついた冬枯れの貧しい寒村。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
忠治の墓は、荒寥たる寒村の路傍にあり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
あの北海岸の某寒村に、いまもなほ、太郎をまつつた神社があるとかいふ話を聞いた事がある。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
そこは山のなかの寒村で、村は百姓と木樵で、養蚕などもしていた。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
暮靄寒村をこむる夕方、片品川の水声を聞きつつ淀屋というへ泊す。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
本當に奇妙な事だと思つて居ると、或日の事、ウルピノ山中とて、子ープルスの街からは餘程離れた寒村の、浮世の外の尼寺から、一通の書状が屆きました、疑もなき亞尼の手跡で、はじめて仔細が分りましたよ。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
ドッコイ、ドッコイ、ドッコイショと、爺様のような懸声をしながら漸く河を渡り、やがて町付という寒村に来掛かれば、もう時刻は正午に近い。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
(一八)焼酎の御馳走 一行は多少ヤケ気味に、それよりはブラリブラリと牛の歩み宜しく、またもや一里あまり進んで、南方村という寒村に来掛かれば、路傍の開放されたる一軒家では、褌一本の村の爺さん達四、五人|集って、頻りに白馬か何か飲んでいる。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
作例 · 標準
山奥の寒村では、若者が都市部へ流出し、高齢者ばかりが残っていた。
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かつては栄えたが、今は寂れてしまった寒村の風景は、どこか懐かしさを感じさせた。
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「この寒村にも、最近は観光客が来るようになったらしいよ」
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小さな川沿いに、ひっそりと佇む寒村が点在していた。
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