僻村
へきそん
名詞
標準
remote village
文例 · 用例
秋は早い奥州の或|山間、何でも南部領とかで、大街道とは二日路も三日路も横へ折れ込んだ途方もない僻村の或寺を心ざして、その男は鶴の如くに※せた病躯を運んだ。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
山間の僻村、人皆|淳朴で、休んだ大黒屋旅館も気持のいい家であった。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
津軽半島、海岸の僻村。
— ―――一幕三場 『春の枯葉』 青空文庫
秋は早い奥州の或山間、何でも南部領とかで、大街道とは二日路も三日路も横へ折れ込んだ途方も無い僻村の或寺を心ざして、其男は鶴の如くに佳いところだ。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
――ところで、とぼけきった興は尽きず、神巫の鈴から思いついて、古びた玩弄品屋の店で、ありあわせたこの雀を買ったのがはじまりで、笛吹はかつて、麻布辺の大資産家で、郷土民俗の趣味と、研究と、地鎮祭をかねて、飛騨、三河、信濃の国々の谷谷谷深く相|交叉する、山また山の僻村から招いた、山民一行の祭に参じた。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
時に絲川老人の宿つた夜は恰も樹木挫折れ、屋根廂の摧飛ばむとする大風雨であつた、宿の主とても老夫婦で、客とゝもに搖れ撓む柱を抱き、僅に板形の殘つた天井下の三疊ばかりに立籠つた、と聞くさへ、……わけて熊野の僻村らしい……其の佗しさが思遣られる。
— 泉鏡花 『遺稿』 青空文庫
ここは、関屋を五里六里、山路、野道を分入った僻村であるものを。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
今やどんな僻村へ行っても三人か五人の中学卒業者がいる。
— 石川啄木 『時代閉塞の現状』 青空文庫
作例 · 標準
僻村を巡るドキュメンタリー番組を制作するために、スタッフは深い山の中へと分け入った。
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かつては僻村だったこの地域も、高速道路が開通したことで一気に開発が進んだ。
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僻村での暮らしは不便も多いが、豊かな自然と人情味あふれる人々が魅力だ。
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