情け深い
なさけぶかい
形容詞
標準
tender-hearted
文例 · 用例
人のいい優しい、そして勇気のある剛胆な、義理の堅い情け深い、そして気の毒な義父が亡くなってから十三年忌に今年が当たる、由って紀念のために少年の時の鹿狩りの物語をしました。
— 国木田独歩 『鹿狩り』 青空文庫
これは、相模の野原で火攻めにお会いになったときに、その燃える火の中にお立ちになっていた、あの危急なときにも、命は私のことをご心配くだすって、いろいろに慰め問うてくだすった、ほんとに、お情け深い方よと、そのもったいないお心持を忘れない印に歌ったのでした。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
「まあ、どうしてそんな魔が魅したのでござりましょう」 学問も出来、武芸も出来、情け深いのは親譲りで、義理も堅く、道理もわきまえている殿様が、廓の遊女に武士のたましいを打ち込んで、お上の首尾を損じるなどとは、どう考えても思い付かないことであった。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
乳酪を買う銭がないので、隙をつぶして、あっちこっちと情け深い人の恵みを求め歩いた。
— 田山花袋 『ネギ一束』 青空文庫
人を蠱惑せねばやまないような情け深い女の眼のひかりに魅せられて、頼長の魂は思わずゆらめいた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
保名は情け深い侍でしたから、かわいそうに思って、家来にかつがせた箱の中に狐を入れて、かくまってやりました。
— 楠山正雄 『葛の葉狐』 青空文庫
宰相は大そう情け深い人でしたから、鉢かつぎがかわいそうな姿で、いちばんつらいふろ番のしごとをしているのを見て、いつも気の毒に思っていました。
— 楠山正雄 『鉢かつぎ』 青空文庫
これも我等の主人公の名誉のために言っておかねばならないが、彼はなかなか情け深い男で、乞食を見ると、どうしても二カペーカ銅貨を恵んでやらずにはおられなかったからである。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は情け深い性格で、誰にでも優しく接する。
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情け深い心を持つことは、人間として大切なことだ。
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彼は口では厳しいことを言うが、実は情け深い人だ。
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