慈悲深い
じひぶかい
形容詞
標準
compassionate
文例 · 用例
慈悲深い男は、家外の寒さを思い遣り乍ら室内のストーヴの火に暖を採り、椅子にふかふかと身を埋めて静に読書して居りました。
— 岡本かの子 『慈悲』 青空文庫
慈悲深い男は、家外の寒さを思いやりながら室内のストーヴの火に暖を採り、椅子にふかぶかと身を埋めて静かに読書しておりました。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
私も驚きました、御慈悲深い、お情深い、殊に仏学をお修めなすって、道徳抜群という風説の高い貴女のお嫁御があんなに薄命でお在なさろうとは、はい、夢にも思いはしませんでした。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
とにかく入院しなければならぬ、あとは自分たちにまかせなさい、とヒラメも、しんみりした口調で、(それは慈悲深いとでも形容したいほど、もの静かな口調でした)自分にすすめ、自分は意志も判断も何も無い者の如く、ただメソメソ泣きながら唯々諾々と二人の言いつけに従うのでした。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
住職はいたって慈悲深い男であったが、ある風波の激しい日、難船でもありはしないかと思って外へ出てみた。
— 田中貢太郎 『義猫の塚』 青空文庫
何か児の身に変ったことがあったのではないかと思って注意したが、べつに変ったこともないので、何人か慈悲深い人に拾われて往ったのか、それとも女が伴れて往ったのかと思った。
— 田中貢太郎 『竇氏』 青空文庫
最初はその蝋燭が慈悲深い様子をしていて、自分を救ってくれそうな白いほっそりとした天使たちのように思われた。
— THE PIT AND THE PENDULUM 『落穴と振子』 青空文庫
戦慄すべき極度の苦痛が単なる個人によって耐えぬかれ、決して集団の人間によってではないこと――このことにたいして我々は慈悲深い神に感謝しよう!
— THE PREMATURE BURIAL 『早すぎる埋葬』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、卒業旅行の費用を全て自費で貯めた。
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