仮作
かさく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
fiction
文例 · 用例
国作りの伝説は、「古事記」や「日本書紀」によって伝えられたもので、荒唐無稽な神話のように思われるが、わが国土が地震帯に縁取られ火山脈の上にいるということから考え合わすと、決して仮作的な伝説でないということが判る。
— 田中貢太郎 『日本天変地異記』 青空文庫
「待て待て、崎の浜の鍛冶屋の婆じゃの、海鬼じゃの、七人|御崎じゃの、それから皆がよく云う、弘法大師の石芋じゃの云う物は、皆|仮作じゃが、真箇の神様は在るぞ」 総之丞は眼を円くした。
— 田中貢太郎 『海神に祈る』 青空文庫
|順逆無二門五十五年夢|大道徹心源|覚来帰一心 多分後世の仮作であろうが、光秀も死ぬまで順逆を気にしていただろう。
— 菊池寛 『山崎合戦』 青空文庫
熊楠いわく、むかしより伊勢人は偽り多しと言うので、仮作の小説たるを明示するため『伊勢物語』と言う書題を設けたと申す。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
これはひとり馬琴に限って論ずる訳ではありませんが、すべて仮作物語の作者と実社会との関係を観察しますと、極端に異なった類例が二種あるのであります。
— 幸田露伴 『馬琴の小説とその当時の実社会』 青空文庫
一つはその仮作物語と実社会と並行線なのであります。
— 幸田露伴 『馬琴の小説とその当時の実社会』 青空文庫
他の一つはその仮作物語と実社会と直角的に交叉線をなして居る、――物語そのものは垂直線をなして居るのであります。
— 幸田露伴 『馬琴の小説とその当時の実社会』 青空文庫
フ氏曰く、竜は仮作動物で、普通に翼ありて火を吐く蜥蜴また蛇の巨大なものと。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
これはあくまで仮作の話であり、実在の人物や団体とは一切関係ありません。
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彼は現実にはあり得ないような話を、あたかも真実であるかのように仮作して語った。
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その物語は、歴史上の事実に基づいているが、登場人物の感情描写は仮作の部分が多い。
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