逸
いち
接頭辞頻度ランク #27923 · 青空 864 例
標準
very
文例 · 用例
(女の顔を見入りながらからかふやうな眼付になる)コーカサス型で以て、鼻筋だけは独逸女のやうに何処かかうキリツとしたところのある顔、と言へば好いのかな。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
それから、大臣になつてゐる自分の幼な友達だつた男の逸話を祖母は始めるのであつた。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
現に西洋の子供たち、科學の先進國たる獨逸や佛蘭西の子供たちでさへ、今尚好んで讀んでるものは、グリムやアンデルセンの童話であり、森の妖精や魔法使の話なのだ。
— 萩原朔太郎 『童話と教育について』 青空文庫
それ故に獨逸、佛蘭西等の如く、世界で最も科學の發達してゐる國の子供は、最もよくフアンタジイのお伽話を好む子供であり、したがつてまた秀れた童話作家を、多分に所有してゐる國なのである。
— 萩原朔太郎 『童話と教育について』 青空文庫
独り蕪村がこの点で独歩であり、多くの秀れた句を書いているのは、彼の気質が若々しく、枯淡や洒脱を本領とする一般俳人の中にあって、範疇を逸する青春性を持っていたのと、かつ卑俗に堕さない精神のロマネスクとを品性に支持していたためである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
芭蕉の書体が雄健で闊達であるに反して、蕪村の文字は飄逸で寒そうにかじかんでいる。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
芭蕉と同じく、魂の家郷を持たなかった永遠の漂泊者、悲しい独逸の詩人ニイチェは歌っている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
『ほれ喧嘩だ』と、云ふとドツと一時に動搖めいて一崩れ、ばたばたと男の後を追うて、津浪が押し寄せた樣、逸早く合點した連中は、聲を擧げて突貫した。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
作例 · 標準
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その名工が心血を注いで鍛え上げた一振りは、一分の隙もない見事な逸物であった。
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現場の異変を逸早く察知した警備員の機転により、大規模な火災は未然に防がれた。
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「この茶器は、先代が一生をかけて探し求めた類い稀な逸物でございます」
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