臣籍
しんせき
名詞
標準
status of a subject
文例 · 用例
その長男、葛城王は臣籍に降下して橘諸兄となり、大臣となつたがそれは自然の成行で、そして諸兄は温良忠誠な大臣だつた。
— 坂口安吾 『道鏡』 青空文庫
然し浄三はすでに臣籍に下つた故にと固辞するので、その弟の大市をたて、宣命も作られ、輿論も概ね決してゐた。
— 坂口安吾 『道鏡』 青空文庫
その趣意は、道鏡が臣籍の出として日本において開闢以来かつて他に類のない非望をあえてしたという事は、彼がまた一の僧侶であることから、我々仏教徒にとってことに遺憾に思い、仏教徒として特に肩身狭く感ずるところであった。
— 喜田貞吉 『道鏡皇胤論について』 青空文庫
しかるにそれがこの考証によりて、彼がうぶからの臣籍の者ではなかった事が明らかにせられた以上、彼が畏れ多くも天位を覬覦し奉った事についても、そこに幾分の理由が認められ、それが必ずしも彼が仏教徒であったが為ではないとの言い開きも立つ訳だというにあった。
— 喜田貞吉 『道鏡皇胤論について』 青空文庫
申すまでもなく、我が皇室は万世一系天壌無窮にましまして、いかなる場合にも臣籍の者がとってこれに代ろうという様な思想が起りえたとは信ぜられない。
— 喜田貞吉 『道鏡皇胤論について』 青空文庫
しかしながら右の道鏡素性に関する問題は、その時代に往々実例を見るが如く、一皇族が母方の姓をついで臣籍に下ったものであったと解して、容易に通ずべきものなのである。
— 喜田貞吉 『道鏡皇胤論について』 青空文庫
無論一旦臣籍を継いだものが、天位に即きうべき資格のあろう筈はない。
— 喜田貞吉 『道鏡皇胤論について』 青空文庫
しかし当時の右大臣吉備真備の如きも、称徳天皇崩御の後において、天武天皇の皇孫で、既に臣籍(註三)に下った文室浄三や、その弟の大市を推戴しようと試みた事もあった。
— 喜田貞吉 『道鏡皇胤論について』 青空文庫
作例 · 標準
皇族が臣籍に降下し、一般の氏名を名乗ることは歴史上にも見られる。
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臣籍にある者として、私は国家のために尽力する覚悟である。
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かつては貴族であったが、戦乱を経て臣籍に下ることを余儀なくされた。
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