双眼
そうがん
名詞名詞-の形容詞
標準
both eyes
文例 · 用例
折々堪らないやうに双眼の切れ目から輻射状の皺を発したが、それでも更にそれらの喫殻に手を下さうとしないのは、明かに彼自身にも得体の知れぬ悶えが、彼の中を横行してゐたからである。
— 中原中也 『医者と赤ン坊』 青空文庫
軽い双眼鏡 今度ロンドンのネグレッチ・アンド・ザンブラで売り出した新形の双眼鏡「ミニム」というのは従来の双眼鏡中で最も軽いものである、その倍率は八倍で重量七十五匁くらい、柔らかい皮袋に入れて隠袋に収めるように出来ている。
— 寺田寅彦 『「万年筆」欄より』 青空文庫
その時は双眼鏡か何かで見て肉眼で見たのと比較し、もし肉眼で見る方がよく見えればその灯色は赤光で、そうでなければ青か白だという。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
埠頭に碇泊している船舶のマストにセイラーが双眼鏡をもってよじ登っていた。
— 吉行エイスケ 『スポールティフな娼婦』 青空文庫
これも単に双眼的効果によるものでなく、実際に立体的の映像を作ることも必ずしも不可能とは思われない。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
今年は研究所で買ったばかりの双眼顕微鏡を提げて来て少しばかり植物や昆虫の世界へ這入り込んで見物することにした。
— 寺田寅彦 『高原』 青空文庫
」 副官は双眼鏡を出してみた。
— 黒島伝治 『橇』 青空文庫
降灰をそっとピンセットの先でしゃくい上げて二十倍の双眼顕微鏡でのぞいて見ると、その一粒一粒の心核には多稜形の岩片があって、その表面には微細な灰粒がたとえて言えば杉の葉のように、あるいはまた霧氷のような形に付着している。
— 寺田寅彦 『小爆発二件』 青空文庫
作例 · 標準
彼は双眼を見開いて、遠くの景色を凝視した。
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この写真の人物は、双眼がとても印象的だ。
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疲労のためか、彼の双眼には生気がなかった。
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