木香
もっこう異読 モッコウ
名詞
標準
Indian costus (Dolomiaea costus)
文例 · 用例
齋藤常次郎氏は、いま、たはむれに書畫骨董をあきなつて居られる由であるが、そのひとがら、その前半生、明治初年に沒したる大通中の大通細木香以を思はせる態の灑脱の趣があるのである。
— 太宰治 『人物に就いて』 青空文庫
細木香以に就いては、森鴎外くはしくこれを述べて居る故、われら小倉袴のぶんを以てかれこれ言ふべきではないが、通人とは、世人が考へて居られる如き、藝者末社をひきつれ、自らを何のや主人と稱して長唄の稽古にいそしみ、その巷に於いて兄さん兄さんと呼ばれて居る樣の、そんなふざけたものではないやうである。
— 太宰治 『人物に就いて』 青空文庫
わたくしは伊沢蘭軒、渋江抽斎を伝した後、たまたま来ってこの細木香以を伝した。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
(大正六年九・十月) ―――――――――――――――――――― 右の細木香以伝は匆卒に稿を起したので、多少の誤謬を免れなかった。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
檜や杉の木香がしてゐた。
— 徳田秋聲 『青い風』 青空文庫
木香の由かしい、天井の高い、床や違棚の造り方の、厭な気取のないところに古雅な趣きをもつた奥の八畳が、この頃初めてI―子に誘はれて来たときから、杉田の気に入つてゐた。
— 徳田秋聲 『草いきれ』 青空文庫
寂びた様で、おもひのほかにつややかなのは吾木香であらう。
— 若山牧水 『秋草と虫の音』 青空文庫
それから、『鈴木藤吉郎』『細木香以』二小篇を読んだ。
— 田山録弥 『雨の日に』 青空文庫
作例 · 標準
香木の一つである木香は、東洋医学で古くから薬用として使われてきた。
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木香は中医学での基本的な生薬の一つである。
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庭に植えた木香は、春に黄色い花を咲かせた。
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標準
costus root (used in traditional Chinese medicine)
作例 · 標準
伝統的な漢方薬には、消化を助けるために木香の根が配合されている。
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漢方薬店で木香の根を購入して、煎じた。
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木香は消化器系の症状を緩和する効果があるとされている。
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