乃父
だいふ
名詞
標準
father
文例 · 用例
お前は乃父のやうに旋盤細工を商業にするか、それとも運が可くばお寺の書役にでもなるのだ。
— 国木田独歩 『怠惰屋の弟子入り』 青空文庫
持て生れた気象なら致方もないが、乃父はお前のような気象は大嫌だ、最少し確固しろ。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
そんなら乃父には考案があるから。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
』 怒鳴られたので僕は喫驚して泣きながら父の顔を見て居ると、父も暫くは黙って熟と僕の顔を見て居ましたが、急に涙含んで、『泣んでも可え、最早乃父も問わんから、サア奥へ帰るが可え、』と優しく言った其言葉は少ないが、慈愛に満て居たのです。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
畢竟西洋人が習慣に迷うて馬鹿をして居るのだ、乃公はソンな馬鹿の真似はしないぞと云て、家内子供に遺言の書付を見せて、この遺言書は箪笥のこの抽斗に這入て居るから皆能く見て置け、又説が変れば又|書替えて又見せるから、能く見て置て、乃父の死んだ後で争うような卑劣な事をするなよと申して笑て居ます。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
無心の小児が父を共にして母を異にするの理由を問い、隣家には父母二人に限りて吾が家に一父二、三母あるは如何などと、不審を起こして詰問に及ぶときは、さすが鉄面皮の乃父も答うるに辞なく、ただ黙して冷笑するか顧みて他を言うのほかなし。
— 福沢諭吉 『日本男子論』 青空文庫
さはれ彼は、夏日恐るべき乃父清盛を扶けて、冬日親むべき政略をとれり。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
彼は経世的手腕と眼孔とに於ては殆ど乃父浄海の足下にも及ぶ能はざりき。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
作例 · 標準
彼は乃父の事業を受け継ぎ、大きく発展させた。
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若き日の乃父は、故郷の村で人々に慕われていた。
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彼は乃父の背中を見て育ち、その教えを忠実に守った。
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