月卿
げっけい
名詞
標準
high-ranking court noble
文例 · 用例
海上の船から山中の庵へ米苞が連続して空中を飛んで行ってしまったり、紫宸殿を御手製地震でゆらゆらとさせて月卿雲客を驚かしたりなんどしたというのは活動写真映画として実に面白いが、元亨釈書などに出て来る景気の好い訳は、大衆文芸ではない大衆宗教で、ハハア、面白いと聞いて置くに適している。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
特に癇癖荒気の大将というので、月卿雲客も怖れかつ諂諛して、あたかも古の木曾|義仲の都入りに出逢ったようなさまであった。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
一体本来を云えば樹下石上にあるべき僧侶が、御尊崇下さる故とは云え、世俗の者共|月卿雲客の任官謝恩の如くに、喜びくつがえりて、綺羅をかざりて宮廷に拝趨するなどということのあるべきでは無いから、増賀には俗僧どもの所為が尽く気に入らなかったのであろう。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
ましてやその他の月卿雲客、上臈貴嬪らは肥満の松風村雨や、痩身の夷大黒や、渋紙面のベニスの商人や、顔を赤く彩ったドミノの道化役者や、七福神や六歌仙や、神主や坊主や赤ゲットや、思い思いの異装に趣向を凝らして開闢以来の大有頂天を極めた。
— ――新文学の曙光―― 『四十年前』 青空文庫
何故かと申しますと良秀は、この多くの罪人の中に、上は月卿雲客から下は乞食非人まで、あらゆる身分の人間を写して来たからでございます。
— 芥川龍之介 『地獄変』 青空文庫
何故かと申しますと良秀は、この多くの罪人の中に、上は月卿雲客から下も乞食非人まで、あらゆる身分の人間を寫して來たからでございます。
— 芥川龍之介 『地獄變』 青空文庫
彼等は、管絃を奏づる公子を見、詩歌を弄べる王孫を見、長紳を※ける月卿を見、大冠を頂ける雲客を見たり。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
その十八日には洛中の盗賊どもこぞって終に南禅寺に火をかけて、かねてより月卿雲客の移し納めて置かれました七珍財宝を悉く掠め取ってしまいます。
— 神西清 『雪の宿り』 青空文庫
作例 · 標準
平安時代の月卿は、政治の中心で重要な役割を担っていた。
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彼は月卿の位に昇り、一族の栄誉を高めた。
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月卿たちの雅な生活は、物語の題材となることも多かった。
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