降魔
ごうま
名詞
標準
conquering the devil
文例 · 用例
こいねがわくば楊大先生の降魔征神の大科学力をもって、古今独歩未曾有の海戦新兵器を考案せられ、よってもって我が沿岸を親しく下り行きて、軍船を悉く撃沈せられんことを。
— 海野十三 『軍用鮫』 青空文庫
由来、かかる魔性の者はその目の前で祈り伏せて、すぐに正体を見あらわすのが秘法の極意ではあるが、関白殿御寵愛の女子を呼び出して、その目の前で悪魔調伏の祈祷を試みるというわけにもいかないので、七十日の間、自分の居間に降魔の壇を築いて、蔭ながら彼女を祈り伏せる決心である。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
「実は昨夜、泰親の使いとして、弟子の一人がそれがしの許へ忍んでまいりました」「赦免の訴えか」「いや、今一度、降魔の祈祷を……」「むむ」と、頼長は烏帽子をかたむけた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
就いては泰親の存ずる旨あれば、夜があけたら宇治の左大臣殿にその旨を申し立て、かの古塚のまわりに調伏の壇を築いて、かさねて降魔の祈祷を試むるであろう。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
役ノ行者は意志の権化、また超人間の象徴として、勇猛|降魔の相好を、備えていなければならなかった。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
」 オルガンティノは一瞬間、降魔の十字を切ろうとした。
— 芥川龍之介 『神神の微笑』 青空文庫
その姿の妙にも美しい事は、散りしく桜の花の色さへ消えようずると思はれたが、隠者の翁は遍身に汗を流いて、降魔の呪文を読みかけ読みかけ、かつふつその悪魔の申す事に耳を借さうず気色すらおりない。
— 芥川龍之介 『きりしとほろ上人伝』 青空文庫
神の形代に降魔の力あるは勿論であるが、転じては人の形代にも此神通力を附与するに至つた。
— 折口信夫 『髯籠の話』 青空文庫
作例 · 標準
仏教の説話には、釈迦が降魔の座を組む場面が描かれている。
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悪しき心に打ち勝つことは、現代における降魔の行かもしれない。
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その僧侶は、日々の修行を通じて己の心にある魔を降魔しようと努めた。
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ウィキペディア
降魔(ごうま)とは、仏教においてマーラ(漢訳:天魔波旬、魔羅、天魔、悪魔)を降す(くだす)、または、マーラの攻撃を退けてマーラに勝つという意味をもつ。これを描いた仏教絵画が降魔図である。
出典: 降魔 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0