民族史
みんぞくし
名詞
標準
history of a people
文例 · 用例
晉室の南渡を起頭とした三百年間、概して言へば六朝時代は、多くの場合に於て、一般の史家より餘り重要視されて居らぬが、支那の文化史の上より論じても、將た民族史の上より觀ても、重大なる意義を有して居ることと思ふ。
— 桑原隲蔵 『晉室の南渡と南方の開發』 青空文庫
政治史より民族史、思想史よりは生活史を重く見る私共には、民間の生活が、政権の移動と足並みを揃へるものとする考へは、極めて無意味に見える。
— 折口信夫 『万葉びとの生活』 青空文庫
この解決は自分の日本民族史研究上、最も必要なる事項であるのみならず、この人達と一般社会との真の融和を得る上にも、まず以て是非とも知っておかなければならぬ問題であると信ずる。
— 喜田貞吉 『エタ源流考』 青空文庫
余は民族史に規定せらるゝと共に世界史に規定せられ、民族史によつて教育せらるゝと共に世界史によつて教育せらるゝ「世界人」である。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第三』 青空文庫
民族心理學的乃至民族史的考察の權利を認容することと、思想上の――更に嚴密に云へば規範としての民族主義の主張を是認することとは決して同一ではない。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第三』 青空文庫
思想上の民族主義を認容せざる故を以つて、民族心理學的乃至民族史的考察の權利と必要とをも亦認容せざる者と誤想するの愚なるは固より云ふまでもないことである。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第三』 青空文庫
人の思想が多くの異質のものを含んでゐるのも、生活の多くの方面に互に調和しがたいもののあるのも、民族史国民史のいろ/\の段階に於いて生じたものが共に存在してゐるところに原因のあることが、少なくない。
— 津田左右吉 『歴史とは何か』 青空文庫
かくして美化せられたものを遠い過去にまで反映させ、民族史はかかる誇るべき生活と精神とを以て貫通する如くに思いなすことさえも、必しも無意味ではない。
— 津田左右吉 『日本精神について』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自分のルーツを知るために、図書館でアイヌの民族史を詳しく調べ始めた。
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この壮大な叙事詩には、苦難を乗り越えてきた一族の波乱万丈な民族史が刻まれている。
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考古学的な発見により、これまで謎に包まれていた古代の民族史に新たな光が当てられた。
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