文化史
ぶんかし
名詞
標準
cultural history
文例 · 用例
百数十年も昔に作った蕪村の詩が、明治の新体詩より遥かに芸術的に高級で、かつ西欧詩に近くハイカラであったということは、日本の文化史上における一皮肉と言わねばならない。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
しかしとにかくこんな西洋くさい遊戯が明治二十年代の土佐の田舎の子供の間に行なわれていたということは郷土文化史的にも多少の意味があるかもしれない。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
該博な批評家の評註は実際文化史思想史の一片として学問的の価値があるが、そうでない場合には批評される作家も、読者も、従って批評者も結局迷惑する場合が多いように思われる。
— 寺田寅彦 『浅草紙』 青空文庫
狭く科学と限らず一般文化史上にひときわ目立って見える堅固な石造の一里塚である。
— 寺田寅彦 『相対性原理側面観』 青空文庫
「しり取り」や「化け物カルタ」や「ヤマチチの話」の中に、こういう異国の珍しく美しい物語が次第に入り込んで雑居して行った径路は文化史的の興味があるであろう。
— 寺田寅彦 『読書の今昔』 青空文庫
不可抗力と思われる誤解さえ、人智の発達はこれを覆えして、正解を呼び起して行けることは文化史上の幾多の事実に徴しても明らかであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
構成に就いては、自己の解釈を以てし、更に近代の感覚と文化史的想像とを以てした。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
況んや翁程の芸力と風格を持った人で、聊かでも名聞を好み、俗衆の心を執る考えがあったならば、恐らく世界の文化史上に名を残す位の事は易々たるものがあったであろう。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
作例 · 標準
ヨーロッパの食の文化史を深く紐解いていくと、コショウなどの香辛料がいかに人々の欲望をかき立て、大航海時代の歴史を動かしてきたかがよくわかる。
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彼は大学で衣服の文化史を教えており、コルセットの流行の変遷から当時の女性たちの社会的な地位や身体観の変化を読み解く講義が人気を集めている。
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印刷技術の発明がルネサンスや宗教改革にどのような影響を与えたのかを、書物の文化史という観点から詳細に考察した本を読んだ。
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ウィキペディア
文化史 は、さまざまな時代と地域における精神・文化的な人間活動の研究と、その記述である。
出典: 文化史 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0