粗放
そほう
形容動詞名詞
標準
rough
文例 · 用例
不細工な粗放な線が出ているかと思うとまた驚くべく繊巧な神経的な線が現われている。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
鈴木は極めて粗放な軍人肌であって、二葉亭の人物や抱負を理解もしなければ理解しようとも思わず、ただ二葉亭が浪人しているのを気の毒がって斡旋してくれたので、「丁度君には適当の位置だ。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
粗放なる柏軒をして案辺の物を飜攪せしむるは、蘭軒の耐ふること能はざる所であつた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
従って警察方面の捜索方針も単純|且粗放にして、現場の証拠等は事件発生の翌日に於て、完膚なき迄に攪乱蹂躙されおり、充分なる調査を遂ぐるを得ず、然れ共|尚、現場の形況及び前記各項の談話、警察当事者の記憶、近隣の噂等を綜合したる結果、この事件の特徴として左の諸項を認め得たり。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
彼の気風心事は王朝さながら、之に対する僕の心事に至っては粗放蕪雑、野武士の心事の如くである。
— 坂口安吾 『青い絨毯』 青空文庫
浮世絵における和蘭画幾何学的遠近法の応用は既に正徳享保頃に流行せし劇場内部の光景または娼楼大広間見通しの図等においてこれを見たりしといへども、後年鳥居清長らの描きし天明寛政頃の背景に比較すれば甚粗放なるものなりき。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
名所絵は広重に似てその筆勢やや粗放なる処あり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
彼は熱血男兒なり彼は粗放なる如くにして、其實精細の算勘に富み、直角的なる如くにして、反つて曲線的の行路を歩む※唯だ惡を知りて惡を行はず、利害に明かにして利害に拘束せられざる、乃ち是れ彼れの彼れたる所以なり。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫
作例 · 標準
粗放な管理では、作物の品質を維持するのは難しい。
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彼の粗放な性格は、時に周囲との摩擦を生む原因となる。
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この地域では、粗放な養殖方法が今も続いている。
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