奇獣
きじゅう
名詞
標準
unusual beast
文例 · 用例
他人の家の門は、自分にとって、あの神曲の地獄の門以上に薄気味わるく、その門の奥には、おそろしい竜みたいな生臭い奇獣がうごめいている気配を、誇張でなしに、実感せられていたのです。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
縞の袷に、紺絣のお羽織を召していらして、お年寄りのような、お若いような、いままで見た事もない奇獣のような、へんな初印象を私は受取った。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
全く冷静な好奇獣とも称すべき代物に化していた。
— 夏目漱石 『趣味の遺伝』 青空文庫
そこは奇獣珍虫が群をなして棲み、まだ、学者はおろか、“Mattaco”印度人でさえも、奥地へは往ったことがないというほどの場所だ。
— 水棲人 『人外魔境』 青空文庫
悪魔の尿溜に、よしんば金鉱が隠されてあろうとダイヤモンドが転がっていようと、あるいは珍奇獣虫がいようと原人がいようとも、この永劫霽れようとも思われない毒の羽虫の雲を除くには、恐らくガスマスクをつけ防虫完備の工兵が、優に一師団をもってしても数年はかかろうかと思われます。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫
さだめしこれは、新種奇獣だろうてえんで、いちばん折竹の旦那にご鑑定をねがったら、きっとあの不思議な野郎の正体が分るだろう……」 というところへ「これはご苦労さんで」と、親方のウィンジャマーが入ってきた。
— 遊魂境 『人外魔境』 青空文庫
果して、この奇獣は唯者ではなかった。
— 遊魂境 『人外魔境』 青空文庫
いま、彼はあれこれと思いながら、奇獣「鯨狼」のまえに立っているのだ。
— 遊魂境 『人外魔境』 青空文庫
作例 · 標準
深海には、まだ知られていない奇獣が数多く生息しているらしい。
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伝説の奇獣グリフォンは、鷲の頭と獅子の体を持つとされる。
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探検隊は、未踏のジャングルで奇妙な鳴き声を発する奇獣を目撃した。
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この絵巻には、想像上の奇獣たちが生き生きと描かれている。
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