遺嘱
いしょく
名詞
標準
dying wish (to be carried out after one's death)
文例 · 用例
司馬遷個人としては、父の遺嘱による感激が学殖・観察眼・筆力の充実を伴ってようやく渾然たるものを生み出すべく醗酵しかけてきていた。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
十月八日病|革まるや、日昭、日朗以下六老僧をきめて懇ろに滅後の弘経を遺嘱し、同じく十八日朝日蓮自ら法華経を読誦し、長老日昭臨滅度時の鐘を撞けば、帰依の大衆これに和して、寿量品の所に至って、寂然として、この偉大なたましいは、彼が一生待ち望んでいた仏陀の霊山に帰還した。
— ――予言僧日蓮―― 『学生と先哲』 青空文庫
日露戦争中肥後の熊本で八十一で亡くなった私の伯母――母の姉の実伝で、十八年前の遺嘱を果したのであります。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
反対にこれだけの子が正しく自分の立場を知り、亡き父母の遺嘱を感得し、この意志をとげるために祖国再建に励み、隣人に感謝し、強く正しく生き抜いていけば……世界の将来はどんなに明るくなるであろうか?
— 永井隆 『この子を残して』 青空文庫
それで、父が子に遺嘱するのではなくて、先輩が後進にすすめる気持ちで、私は誠一に「原子学をやり給え!
— 永井隆 『ロザリオの鎖』 青空文庫
牧野鉅野は臨終の際大沼竹渓に遺嘱してその行状をつくらしめ碑銘を林|宇の撰んだ碑文に言われている。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
蒋※はついに丞相にはならなかったが、孔明の遺嘱を裏切らなかった忠誠の士であったことに間違いない。
— 篇外余録 『三国志』 青空文庫
古めかしいしょく台に、三本のろうそくが立っているのです。
— 江戸川乱歩 『魔法人形』 青空文庫
作例 · 標準
故人の遺嘱に従い、遺産は全額慈善団体に寄付された。
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母親は、亡くなる前に「子供たちの将来をしっかり見守ってほしい」という遺嘱を家族に託した。
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著名な作家の遺嘱により、未発表の原稿は遺族によって posthumously 出版されることになった。
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祖父は、晩年「自然との共生を大切に」という遺嘱の言葉を、孫たちに繰り返し語っていた。
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